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旧車のエンジンオーバーホール

2017-09-30 07:27:13

最近のウッドストックは電子制御がコテコテの最新型のマシンと純正部品が廃盤多数でまともな修理もままならないマシンの両極端な構図になっていて、両方を診ながら思うことと言えば、旧車はまともに近い状態のものでも、ほとんど壊れているようにしか見えないということ。 特にエンジンに関しては、一番大事なクランクケースが新品で手に入らないかったり、シリンダヘッド、シリンダまで数十年前に製造されたものを使用しないといけない状況が当たり前になっていますので(これ、完璧主義の自分にはもの凄くストレスです)、常に釈然としないまま作業を進めているわけですが、そのような環境下ですので、この年式のメンテナンスにおいては過度の期待などしない方が良いですし、より労わって長く乗るためのメニューを考えていかないと、これから先、長くは調子良く所有していけない状況になっていると思います。

こちらはZ2のオーバーホール中のシリンダヘッドです。

バルブガイドにガタはありませんでしたので、バルブシートカットを丁寧に手仕上げして、きちんとバルブとバルブシートが密着して圧縮が保たれているのかを測定機で計測して数値が上がるまで丹念に削って仕上げたものです。 確かに光明淡で当たりを確認するのが一般的ですけど、とても薄く光明淡を付けて、当たりが出たように見えている状態でも実際に計測してみると良い数値が出ていないことも多く、これを擦り合わせで仕上げたとしてもバルブやシート面は痛むだけですし、バルブの軸とシートの面は斜めになっていることには変わりはありませんし、パワーを維持する大事な場所ですので、しっかりと細かく仕上げることにこしたことはありません。

そして、シリンダヘッド面はウッドストック工場にて綺麗に面研磨をして平面を出しています。 この作業も安くやろうと思うと速い送りで一気にやってしまえば作業は早く終わるのですが、当然、綺麗な面にした方が良いに決まっていますので、なるべくゆっくりと綺麗な面になるように作業しています。

新品のピストンの外径とシリンダスリーブの内径を測定しましたら、真円度やクリアランスは規定値内に収まっていましたので、軽くスリーブをホーニングするだけになり、その作業も完了しました。

絶対に新品でないとダメ、絶対にここまで仕上げないとダメというところと、それとは逆に、まだ使えそうだから再使用しよう、少しだけ修正してそのまま使おう、などの内容の決定の仕方はやはり優先順位を的確にすること。 優先順位が高いものはとても力を入れて作業したり、費用をかけないといけませんし、優先順位の低いものは費用をかけず、おもいっきり手抜きをしても良いのではないかと思います。

だけど、そんな思いとは裏腹に、自分ではどうでもいいと思っていたところをお客様は気にされて指摘されることもあり、「そこ気にします??? それよりもあれだけ時間かけて完璧な仕事をした部分を評価して欲しかったな…」 とがっかりしたり、ちゃんと説明してなかった自分が悪かったと反省したりしますが、そこがこれからも課題になってくることなのかなと思ったりしますね。

 

優先順位… 大事です。

 

 

 

 

 

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