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GPZ900Rリアサスリンク&オーリンズフロントフォーク延長ブラケットの製作

2018-07-31 07:57:26

GPZ900Rのリアサスリンクとオーリンズのレースフォーク用の延長の製作をしました。

遠く宮崎県から広島県までいつもGPZ900Rを乗って来てくれる常連さん。 ずっーと長年にわたりカスタムを進めてきていますが、時にウッドストックのアドバイスを聞かず、カッコいいからという理由だけでリアがどんどん上がっていて、本人は気にしてない様子だけど、ハンドリングが悪化してきていた900R。 最後にはリアサスの長さを伸ばし過ぎてサス本体がフレームに干渉するくらいになっていました。

ダメだって言ってるのにね…

8月に北海道にツーリングに行く前に乗りやすくしてほしいという、やっとまともなご依頼が…

と思ったら、このままの車高でも気持ち良く走れるようにリンクを作ってほしいということ。

それがどれほど難しい仕事か解ってないでしょ???…

 

まずはCADで現在の寸法を描いてみて(これだってどれだけ大変か)スプリングのレート、プリロードから各ストローク量に対しての荷重の大きさを計算して(正確には計算してもらう)みます。

それに対して新たに作るリンクの荷重をどのように設定して、今あるスプリングが無駄にならないようにということも考慮して、設計していきます。

うまく文章が書けないのでもう完成してしまっていますけど、それはそれはこの形に決まるまでは時間がかかっているのですが、ブログだとたったの数行の文面だけなのがもどかしいいところですね。

しかも図面が出来てこんなに綺麗に加工しているのに、たった一度の製作で終わってしまうのが実にもったいないことです。

組付けたらこんな感じになりました。

リンクロッドの調整式はダメだとずっと指摘しているのに、言うことをきいてくれません(泣) いまだに…

これだけ車高が上がっているのにスイングアームがあまり垂れていないのは以前にピボットを下げる加工をしているからです。 これをしているから今回のようにリアの車高を上げることがなんとか可能になっています。

とは言え、リアサス云々と言ったところで、問題のハンドリングはキャスターが立っていることが最大の原因でして、これまでもオーリンズの昔のレーシングフォーク用に延長の部品を作って伸ばしていたのですけど、更に延長しないといけない状況でしたので、今回は70mmの延長のパーツを製作してみました。 この画像以外にも加工は必要になります。

組付けるとこんな感じです。

これを10mm突き出しをして120/70-17タイヤでこの車両のフォークオフセットで良くなるであろうキャスター角とトレール量になる計算になりますので、よっぽど違う負の要因でもない限りまともなハンドリングになるはずです。

ただし問題なのはこの状態は止まっている時の数値がまともになっているだけの状態でして、これにプラスして実際には走行中の様々な状況下でのキャスター、トレールがどうなっているかが更に大事になってきます。 走行中というのはストレートを走っている時、ブレーキングを開始した時、フルブレーキ時のキャスターが立っていく(フロントフォークが縮んでいく)スピード、ブレーキを緩めながらアクセルを開けていく流れでのキャスター、トレールの変化… というように走行中に常に変化していく状況を踏まえたサスペンションのスプリング、プリロード、ダンピングなど(もちろんリンクも大きく関わっています)が各ポイントでのキャスター、トレールの数値の変化に大きく影響していますので、止まっている状態で理想的でも動き始めたらおかしくなるマシンも少なくありません。 ですが静的に数値が狂っているオートバイはそれ以前にまともに走れるわけがないのですけど、その状態から狂いまくっているカスタムされたオートバイが多すぎるのが現状ですね。 

実際にこの900Rに乗ってみると、ノーマルではない900Rでこんなに乗りやすいNinjaは初めて乗ったというくらいもの凄く乗りやすく自然なハンドリングで、まるで自分が上手くなったと錯覚するくらいの仕上がりになっていました。 納車後、宮崎に帰ったオーナーさんから連絡があり、自分が乗っていたマシンじゃないくらい変わって、わざわざワインディングを走れるルートで帰ってきたくらい、ということでした。 オートバイで一番大事な数値が変わったわけですから、違ったマシンになったのと同じくらい変化はあるはずです。

やみくもに有名ブランドのパーツに組み替えることがどれほどオートバイの数値を変えていて、それがハンドリングの悪い方向への変化になっていることがあります。 それほど大メーカーが作り上げたノーマルのオートバイの出来栄えは素晴らしく、それに対抗したカスタムをしようと思うと、生半可は勉強くらいでは太刀打ちできません。

それくらい難しいことをしているということを踏まえてオートバイを触らないといけないということ伝えたかった今回のブログでした~

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