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Z1000Jエンジンオーバーホール

2018-10-30 19:13:09

Z1000Jのエンジンオーバーホールです。

いきなり見苦しい画像から失礼します。

長年走行してきた2バルブエンジンの燃焼室の状態からご紹介。

オイル上がりやオイル下がり、またはキャブレターのセッティング不良などによりシリンダヘッドの燃焼室やバルブはこのように残念なことになってしまいます。

しかもこのエンジンはピストンリングが折れている気筒もあったりして、よくこれまで走っていたものだと逆に感心するくらいの状況でした。

燃焼室がこうなっていると、ポートの内壁もご覧のようにびっしりと黒いものが張り付いており、それはそれはパワーが落ちていたのだろうと予測できますよね? ツーリングで後ろを走行する人は悪い排気ガスの攻撃を受けて、さぞや大変だったことでしょう。

ピストンリングが折れたいたシリンダだけではなく、他の3気筒共なかなかの状態でしたので、キャブレターの調整も出来ていなかったと思われ、分解してこの状況を見てニンマリするのは、「分解前にこれだったら、OH後は絶対に速くなって、自分のことを褒めてくれるかも?」 と 「よーし、手抜きしても大丈夫だぜー」 と 少しハードルが下がるのが嬉しかったりして…

とは言え、当ブログでは真面目にやっているフリをしておかないといけませんので、バルブガイドの振れの測定やシートカットなど、頑張っている感じの内容にしましょうね。

 

で、このような測定でバルブガイドの入替えが必要な箇所が見つかりましたので、数か所打ち替えを実施しました。

そして、バルブシートはかなりの荒れようでしたので、画像のシートカッターで粗取りをした後にダイアモンドの粉が散りばめられた別のシートカッター(画像奥のクリアケースに入っている物です)で仕上げるという、いつもどおりの流れで真面目にコツコツと作業しました。

真面目風でしょ???

高熱により酷使されている消耗品のバルブは当たり前のように新品に交換します。

ボーリングは機械は所有していても下手くそなウッドストックではなく、専門業者さんで指定した数値になるように加工していただいています。

クランクシャフトは振れなどを測定して、OHが必要かどうかの確認をしなければいけません。 カスタムな皆さんたちは大きなピストンや尖がったカムシャフトなど、パワーアップパーツを主に気にされますけど、大事なのはクランクケースやクランクシャフトといった屋台骨ですので、しっかりとした体幹を維持するためには大事な確認作業となります。

トランスミッションギアも必ず全て分解してチェックしておかないと、せっかく時間をかけてエンジンOHしても、すぐにギア抜けが起こったり、ギアチェンジが硬いなどの症状が出てしまうともったいないので、こちらも大事な作業となります。

チェックしてみると案の定、痛んでいるギアが数カ所あり、ベアリングと共に交換することになりました。 分解、組付け、という作業自体はネジを左に回せて、その後に右に回せることができれが誰でも出来ることなのですけど、確認作業やその測定、そして各部の修復作業までしっかりと行わないと、ただの “分解、洗浄、組付” という作業内容になるだけで、いわゆる “オーバーホール” にはなっていないことになります。 この違いはパワーやトルクなどの数値だけではなく、壊れにくい確率の違いや、その後を長い時間にわたり調子を維持できる確率の違いを大きく変える、大きな大きな要因になりますし、せっかく大きな費用がかかる作業ですので、よーく吟味して施工業者を選ぶ必要があるのではないかと思います。

まだまだエンジン作業が目白押しなので、テキパキと頑張ります。

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