レースパーツ紹介なり
GSX-R1000K7のリアサスのリンクロッド 右がノーマル、左が長さを可変できてしまうウッドストック製
楕円に開けた穴にステンレスの穴の位置が違うスペーサを取り付けて芯から芯までの距離を変えれるようにしました。
レースだとリンクが変わったり、リンクの使う位置を変えたり、サス長を変えたりした時にこのリンクロッド長を変えてセットアップしていきます。 カワサキ車やK6までのGSX-Rだったらリンクロッドは単なる板に穴が2個開いているだけだったのでそれぞれ1mm刻みでロッドを作って部品を組み替えて対応していたのですが、K7からロッドが写真のいように複雑な形をしているので、長さごとに部品を作ると時間やコストがかかりすぎるので可変のものを作らざるをえなかったのです。
部品点数が増えるとトラブルの原因が増えるし、強度や剛性も落ちてしまうので、あまり良いことではないのですが(ファクトリーチームだったらお金持ちだからこんなの作らずにひとつひとつのサイズでたくさん作るのでしょうね)僕たち貧乏チームはいろんな部分で可変システムを採用してコストをケチっているわけです。
あとは、リンクロッドの長さを変えるだけでもリアサスの動きが変わるので、これだけでもセッティングパーツとして使っています。
下の写真はリアサスの車高アジャスターです。
一番左がオーリンズの純正、真ん中はオーリンズの延長版(ウッドストック製)、右はショーワの延長版(これもウッドストック製)
こんなものも作らないとリンクを変えたりしたときに対応できないのです。
とにかくレースをするためにうちの工作機械が大活躍しており、いろんな知恵が形になっています。