もうすぐ全日本
4月になると全日本ロードレース選手権が始まるので出場予定のライダーやチームはテストを開始していますね。
ウッドストックでセットアップ等をお手伝いさせてもらっている南海部品広島店所属の村上選手もGSX-R1000で走り始めました。
最初の筑波には出ませんが、鈴鹿の2&4には出場予定ということです。
昨シーズンもいろいろと足回りのセットアップを村上選手の師匠&チーム監督の喜久川さん(まだまだ選手ですね)と共にやっていますが…
サスペンション本体のセットアップ、スプリング、リアサスリンク等々…
今回、鈴鹿のフルコースを走行してみたところ、ダンロップコーナー、200R、スプーン2つ目、最終としっかりアクセルを開けないといけないところでアンダーステアになるということ。
明らかにリアの荷重に対して支えているリアサスの踏ん張りが足りていない様子です。
スプリングを変えてもよかったのですが、方向を見るためにリンクロッドの長さを2mm短くして少し渋く動くようにしてみました。
結果としては微量は良くなり、タイムも少しは上がったようですけど、まだリアの踏ん張りがよろしくないようです。
今は2007年に本田晃司選手が使っていたウッドストックとファクトリーヒロさんが共同でデザインして製作したタイプ1,2,3とあるものの内のタイプ2のリンクを使っていまして、これはオーリンズのTTXを使うにあたり柔らかく動くように作ったものなので、それの良くない方の影響が出ているのかなと思い、次回はもっと渋く動きもう少し踏ん張りがあるタイプ3のリンクでテストすることになりました。
タイヤのグリップが良くなるとサスはしっかり踏ん張ってくれないと腰砕けになり、バイクが前に進みません。
ただしライダーのコメントだけではなくて、しっかりタイムを出してくれないとマシンの評価が分かりにくく、次に進めません。
次回タイプ3リンクをテストしても似たようなタイムだと全日本もダメかもね。(わざとプレッシャーをかけていますがどうなりますやら…)
JSB1000はパワーがあるので、リアの動かし方でタイムが物凄く変わるので、リンクや車高やスプリングの設定やサス本体の減衰の仕様などなどをセッティングすることで同じオートバイじゃないくらいタイムが変わってきます。(これが2番目に重要)
やっぱりライダーの技量が一番ですが…
しかし、テストをこなすにはたくさんタイヤを買わなければいけません。
今のような経済状態のときにレース活動を続けているみなさんは本当にすごいと思いますよ。
少なからず力になれたら思っていますので頑張ってもらいたいです。