サイドスタンド
今回はフレームの加工です。
GSX1000S(かなり珍しい1000ccの刀です)のフレーム。
お客様が車両を手に入れたときににすでにベースからノーマルではなかったサイドスタンド部分。 実際に使用するとかなり不安定な位置関係だということから、基本から作りなおすことになりました。
とは言え、エンジンもOHのために降りており、足回りもなく、フレーム単体になっているので、ポジションを出すのが大変です。
ですので、高さ等を確認するために最後まで元のスタンドベース部分は切り取らないで残してから加工します。
重両車を支えるものなので、M10のボルト2本でベースを取り付けるようにフレームに大きな貫通穴を開けて、ボスを溶接しました。
見た目も考慮してキャップボルトの頭はフレームに埋め込まれるような形状。
重量を支えるためにボスは貫通しており、表と裏から溶接しています。
裏側にフレームとサイドスタンドをつなぎ合わせるブラケットを作り、高さを調整できるようにしてあります。
全てが完成した後に元のベースを削り取り(これが一番大変かも)完成。
裏側のブラケットは斜めにするために分厚い材料から3Dで機械加工しています。
かなりやり過ぎなことをしていますけど、実際にエンジンが載って、足回り等が装着されると、サイドスタンドの長さ、角度は変わってしまいますので、あとで手直しができるような設計にしておかないとリカバリーができないので、中間にブラケットを介した仕様になりました。
うまく立ち上がるのかな?(ほんとは少し心配です)