考えることの重要性
週末は不在でしたので、久しぶりのブログの更新になりますね。
普通ならスマートフォンなどでできるものなのでしょうけど、自分はほんとにそのようなものに疎いので自宅か職場でないとこの作業ができませんし、とくにサーキットに行くといろんな思いが交錯してなかなか文章にすることができなくなってしまいます。
全日本の最終戦の鈴鹿でしたが、やはり寂しい気持ちになります。
最終だから寂しいわけではなく、20年以上も前から目指してきたステージが衰退していき、その中のレベルが非常に下がってしまって、別のスポーツの国内の最高峰(野球ならプロ野球、サッカーならJリーグなどなど)に比べて、プロフェッショナルと呼ぶのをためらってしまうような雰囲気に、目指してきた場所の現在のあり方に大きな違和感を覚えざるをえない状況に対して寂しさを持った次第です。
もちろんプロのみなさんはいらっしゃるわけでして、少数のプロとその他大勢のど素人が一緒に競技している状況は高いお金を使って見に来ている観客の方々が面白いのかどうか疑問に思います。 面白くないから減少しているのが事実なのでしょうけど…
当たり前のスキルもついていないライダーや高価なレーシングパーツを使って、早いチームの情報を入手して、“内緒だよ!”が大好きなミーハーな連中の溜まり場のようになっているところにいるのが辛い週末だったかもしれません。
それならお前はどうなんだ? と言われると自分もまったくダメなわけでして、ただダメな自分を磨くにはあまりに衰退してしまったのが全日本なのかなっていう気がしたわけなのです。
例えば、メーカー側の技術の進歩によって、ライダーは確実に走りやすくなっています。
タイヤ、サスペンションのレベルは飛躍的に進歩していて、エンジン出力の向上に関わらず、マシンをコントロールしやすくなった電子制御の進歩などにより、スキルがなくてもそれなりに走れてしまうなんちゃって全日本ライダー。
サスペンションストロークセンサーなどの各種データ収集アイテムの充実により、ライダーのコメントからマシンの状況を把握できなくなり、いつもパソコンを見てたり、自分たちよりもタイムが上のチームのデータを教えてもらうのにやっきになっているなんちゃってメカニック。
なんでもっと自分で考えないのか不思議でなりません。
自分で考えて試せるのがレースの面白いことだと思うし、100試して99失敗するのがレースだと思うのだけど…
“どうやったら早く走れるようになりますか?”っていう質問をするライダー
“どうセットしたらよく曲るマシンになりますか?”っていう質問するメカニック
知るか!!! です。
まずは自分はこんなふうに走っていて、これと、これと、これと、これと、あらゆるアプローチをしてきたけど、自分はこのような走りがしていから、まだ足りてないとこどこだろう?
問題のあるひとつのコーナーを10個に輪切りして、この何個目の部分で車体がこうなる、このような姿勢に整えたい、それに対してこのようなマシンにしたいから、これと、これと、これと、これと、あらゆるアプローチを試してみたけど、考えが及んでないのはなんだろう?
なんていうような質問じゃないとわかるわけないんですよね?
どういうことかというと、自分で考えて、たくさん悩んで、自分を把握してないと人に解るように伝えることが出来ないし、相手に失礼だと思うのです。
まず、自分はこう思う。 がないとダメです。
わかったか??? (村上雅彦 33歳 独身 彼女なし)
自分がどうやって走っているかが解ってないと、どう変えていったらいいか解るわけないわけで、考えることをしていないと、ライダーもメカニックも上手になりません。
上記のことを自分の戒めにして今日も頑張ります。(同じピットでST600で優勝した大﨑選手のメカさんたちの素晴らしい働きを見て、自分に足りてないものがたくさんあると、とても勉強になりました。今回の唯一の収穫でした)