WPC、2硫化モリブデンショット

Z650のピストンです。

ノーマルのピストンがSTD、オーバーサイズを含めて販売中止されていまして、ピストンリングはSTDサイズのみなんとか販売されています。

ワイセコなどの社外品を使うこともできますが、オーナー様の使用状況などを考えますと圧縮が上がって、いくらか耐久性が落ちることは避けた方が良いでしょう、ということで、前回のオーバーホール時に取り外した中古のSTDピストンがまあまあの状態でキープしていましたので、泣く泣く使うことにしました。

通常OH時に昔使っていたものを復活させることはありませんし、今後の長い使用を考えると新品に勝るものはありませんので、やむを得ずという非常時だったということで、誤解のないよいうに…

しかし、数万キロ走ったピストンをそのまま使うのは不安が残りますので、オーナー様の意向もあり、WPC処理と2硫化モリブデンショット処理を施すことになりました。

WPC処理と2硫化モリブデンショット???
自分で細かく説明できるほど詳しくないので、興味のある方は調べてみてくださいませ。

簡単にいいますと、強度の向上、耐摩耗性の向上というように、金属の表面を強くして、金属同士の摩擦を低減してくれますので、パーツの耐久性が上がり、フリクションの無い状態が続くというようなことでしょうか?(簡単すぎてすみません)

実は自分もこのような処理はレース用のパーツに使用して耐久性やパワーアップに使うもので、ストリートでは必要ないのでは? と思っていたのですけど、一度OHすると何万キロも走るストリートであれば、耐久性があがれば、良い状態を長期維持できますし、フリクションが減少すれば、エンジンが軽く回ることはもちろんですが、摩擦が減りますので、水温、油温の上昇を防ぐことにも貢献するのではないでしょうか?

今回のZ650の場合はレースで欲しい条件が欲しい条件が必要ということではなく、“ずっと壊れないでね!!!” っていうことを願って処理をお願いしたのですけどね。

エンジン組むときも“壊れないでね”ってお願いしながら組まないといけませんね。

woodstockのブログ

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