Ninja H2 ECUチューニング(続)
Ninja H2のECUチューニングの続編です。
様々な項目があって、どれを触るとどう変化するのか、逆に数値を変更しても効果に反映されなかったりと、実際にパワー、トルク、空燃比を測定しながら解析を進めないと効果の程がわかりませんので、時間をかけてじっくりとノウハウを溜め込んでいるところです。
フルノーマル状態と作業途中の測定データの比較です。 いろんな制限の解除をして、さらにパワーアップするであろう項目を煮詰めている最中のデータですけど、空燃比はまだまだ濃い薄いがばらばらな状態です。 これだとピークパワーだけ出ていても中低速はノーマルとあまり変わらないかもね?という感じです。
それを手間をかけて空燃比を合わせてあげると綺麗ななだらかなラインに修正されていきます。 1000ccでこれだけのパワーを発生してしまうとエンジンが壊れるのも怖いですので、一度出した現状のベストに対して、燃焼温度が上がりすぎないようにデータを修正(少しパワーは落ちます)してサーキットで実走テストをする予定にしています。
このECU書換え作業の最中もやばい方向にデータを書き換える度に内視鏡でピストンヘッドの状態を確認しながら恐る恐る作業していました。
もちろんオートブリッパーも装備してシフトダウン時にもクラッチ操作なくブレーキだけに集中できるので、レースにおいても武器になりそうですね。
それにしてもウッドステップのステップバーとペダルバーはバンクのさせ過ぎでガリガリ削られています。 高価なH2なのにもったいないという感じですけど、これだけ使い倒してもらえるといろんなことをコースで確認してもらえるので大変ありがたいですね。
ただ一番心配なのはパワーがありすぎてタイムが落ちちゃうのではないかということ…
中低速の開けやすさをリセットする必要があるのでしょうね?
ともあれ、ストレートでは1000ccのSSよりも30~50馬力くらいは出ているので一体どんな加速をするのか楽しみです。