オーリンズサスペンションチューニング

ZX-10R(11-15)のレース車両の製作です。

走行レベルにもよりますが、このマシンは車高等ノーマルの状態をあまり崩すことのないように、やり過ぎを注意しながら各部の設定を決めていった方が良いような気がします。

持ち込まれたオーリンズのTTXリアサスはこれまでセッティングしてきて良いフィーリングだったデータの減衰に変更し、同時にスプリングも合わせて変更します。 

スプリングを交換する際にはプリロードをもっと少ない数値からかけていけるように油圧のプリロードアジャスターの位置を変えてからスプリングを組込みます。 このように実際に使うであろう数値の幅での使用が可能になるように短いスプリングに変更したり、逆にスペーサを作ってみたりと、その状況によって方法をいろいろと変化させないといけません。

新品を購入したままの状態だと、いくらオーリンズとはいえ、その性能は同じレートのスプリングを使った場合にはノーマルとさほど変わらないのではないかと思うこともありますけど、今回のように簡単に減衰を変更してセッティングができるのは大きなアドバンテージになりますね。 

エンジンのオーバーホールが完了したマシンはシャシー台で簡単に慣らしをしてから、インジェクションの調整を…

圧縮比を上げることもなく、基本ノーマルの優しいエンジンのはずなのに、空燃比を合わせていくに従い、だんだんパワーが上がっていき、最終的にはなんだか凄いパワーが出ちゃいました。 だって先日作業したZX-10R(2016)やZX-10RR(2017)より全然パワーあるんですもの。 ウッドストックチューンとBEETさんマフラーの組み合わせは最強ですね~(最強はさすがに言い過ぎましたね~、ごめんちゃい)

これだけの数値があれば、全日本や8耐に出ても恥ずかしくないパワーですので、あとはライダーに頑張ってもらって旧型でも戦えるところを見せてもらえるとメカニック冥利に尽きますね~



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