シリンダヘッド加工
Zのバルブガイドの内径が広がりバルブのガタが出ていたので、ガイドの打替えをし、それに伴いバルブシートカットをします。
先日も書きましたバルブシートカット、通常内燃機業者さんで施工してもらったシートカット、いわゆる光明淡がしっかりと当たりが出たと思われるくらいついていたとしても、実際に負圧を使ってシートとバルブが密着しているかの測定をしてみると微妙な隙間が出来ていたりします。 それを擦り合わせをたくさんすることで数値を出そうとしてもなかなか上手くいくことも少なく、しかも当然バルブフェイスは少なくとも隙間分は沈んでしまい、せっかくの新品なのに痛んでしまいますので、ウッドストックでは測定しながら良い数値がでるまで、地道に手作業でシートカットをしています。
こんな感じで測定しています。
シートカットが甘くてきちんと密着していないとこの数字が出ませんので、せめて100くらいにはなるまでは頑張って作業をしています。
ですので、最近は光明淡の出番がめっきりと減りましたね。
特に最新のチタンバルブだと擦り合わせができませんので、この確認がとても必要になります。
この数値が出ていないと新品のピストン、ピストンリング、バルブに交換しても圧縮が抜けてパワーが復活しませんので、とても大事な確認作業ではないかと思います。
そして、シリンダヘッドを面研してヘッドの下準備は完了。
ボアアップし過ぎなくらい大きくなっていたシリンダはスリーブを打ち替えてノーマルピストンが使えるようになりました。
シリンダの上面研磨もしていますので、シリンダヘッドとの歪みはなくなりしっかりとした圧縮が復活です。
これまでの作業にはとても時間がかかりますけど、ここまでちゃんとしていると組む作業がテキパキと進みそうですね。
まだまだ旧車のエンジンがたくさん分解されていますので、頑張って進めていきます。