旧車の作業いろいろ…

Z

Z2のエンジンの腰上オーバーホールが完了しました。

分解すると大きなピストンが出てきて、シリンダスリーブがかなり痛んでいましたので、ノーマルピストンの0.5mmオーバーサイズで優しい仕様に変更、バルブガイドにガタが出ていましたので、新品に入れ替えて、バルブシートカット、シリンダヘッドの面研磨等の定番メニューでリフレッシュ。 普通はここまで来ると、やっとできたぞー、と安心するものだけど…

↑↑↑… 私の天敵…  旧車のキャブレター…

と、その前に点火系にも少し問題があることが発覚して、それはなんとか解決したものの、いつもの天敵は容赦なく攻撃してきました。

泣きながら分解して原因らしきものを発見するも、パーツの入手等の問題でどうしたものかと思案しております(泣)

そして、こちらは20数万キロ走行しているGPZ1100Fのフューエルタンク。 取付けステーの根元がポッキリと折れてしまいました。

タンクの溶接は恐いよ~ なんて恐怖と闘いながらの修復作業。

なんとか使えるようにはなりましたけど、このマシンは一体何十万キロ走破するつもりなのでしょうか? だけど、その歴史の一部分にウッドストックも大きく関わらせていただけていることがありがたいなーと頑張ってお付き合いしています。

 

ウッドストックを始めてから早くも26年目にもなりますと、お客様とのお付き合いもそうですけど、そのマシンとの付き合いも長くなり、その時その時の思い出なども出来てきて、思い入れが強くなってくるものですね。 その分、人と同じように癖だったり性格だったりが解っていますので、何かが起きた時の診断もしやすいものですが、最近はどこかで購入してきた旧車が入庫してくる機会が増えてきて、ご依頼のメニューで作業を始めても、思いもよらないところに不具合があったり、以前に良からぬ作業がしてあったりと、お預かりしていろいろとチェックしてみないと見積どころではない車両が増えてきているように感じています。 買う時は安い方がいいに決まっていますが、やっぱり手をかけるには費用がかかりますし、手をかけてあげる分、マシンは良く仕事をしてくれますので、何を大事にするのかの優先順位を決めることが大切だなーと思いますね。



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