CBR600RRサスペンションOH

CBR600RRのメンテナンス

岡山国際サーキットで走っている車両の転倒後のフレームのクラックの修正と前後サスペンションのオーバーホールでの入庫

リアサスの減衰は少し普通とは違う感じになっており…

現状のタイムから考えてみるとSTDに戻してから練習した方が絶対に良い方向に進むはずですので、まずはノーマルに変更してもらいました。

いつもの作業ですが、スプリングの自由長も確認したうえで組付けた時点の長さ、走行開始時のプリロードをかけた状態での長さの確認をしてから車体に組付けます。

わざわざこのようなことをしたからと言って、すぐにタイムアップするわけではありませんけど、セッティングの範囲の中でだいたい真ん中付近から開始しておかないとなかなか進むべき方向が定まらず、方向もなく数打てばいつかは当たるというようなやり方だと必ず迷走することになってしまいます。 これはストリートカスタムでも同じことでして、ウッドストックにやってくる他店でカスタムした車両の修正作業はほとんどの場合、車体の前後の高さや長さ、動きの速度が何を根拠に決められたのかが解らず、それが原因でおかしなハンドリングになっていることが多いですね。  オートバイはパーツのブランドで走っているわけではなく、物理的要因でのみ、さらにはライダーの運転技術でのみ走っているので、その両方がきちんとした基本に基づいた状態になっていないと安全に気持ち良く走ることはできません。

それは私たちのような個人、ショップレベルでのオートバイの生産は出来るレベルにはなく、やはりオートバイメーカーの出来る技であり、その完成した車両を変化させる場合にはそれ相応の知識レベルが必要になるわけなのです。 もちろんブランドパーツは悪いわけではなく、コストの面で見ても良いパーツであることには間違いはないのですけど、その前に各寸法が基準内に収まっている状態で使われているのかがもっともっと重要になるということですね。

この場合はオーリンズで初期設定された状態から始めて、その後ライダーの走行状況やコメントを参考にして微調整していく予定です。

今回はこの流れですけど、もちろんライダーのレベルなどにもよって進め方は変わってきますので、これはあくまでも初期レベルのお話ですので、お間違いなく。



この記事を気に入って頂けたらいいね!フォローをお願いします

  • facebookfacebook
  • TwitterTwitter
  • LINELINE
  • B!B!

Related article関連記事をご覧になりたい方はタグをクリックしてください。

Related Products関連商品

関連商品はありません。