GSX-R1000R/オーリンズレースフォーク用ステム製作

GSX-R1000Rのパーツ製作

オーリンズのレーシングフォークFGRにブレンボレーシングキャリパー、マルケジーニホイールという、そのままJSB1000クラスに参戦できそうな豪華な部品のフィッティングパーツを作りました。

オーリンズのFGRフォーク用のステアリングステムです。 トップが52mm、アンダーが58㎜という大柄なフォーク用のステムは見た目にも迫力ありますね。

アンダーステムはレースで使えるくらいしっかりとクランプ厚を確保できるように設計しており、トップブリッジはそこそこは剛性を落としていますが、そこは街乗りも考慮してレース用のこれ大丈夫なのか?というようなところまでにはしていません。 メインキーボックスも装着できるようにするとデザインするにも制限が生まれますので、これくらいでご勘弁くださいませ。

基本的にはフォーク本体だけで、あとはご自由にという超シンプルなレーシングフォークですので、フロントフェンダーの取付けステー、フロントホイールスピードセンサーのステー、アクスルをクランプするためのカラーやナット、アクスルシャフトまで製作していかなければいけません。

いつもながら出来上がったパーツを見ると、これくらいなら・・時間くらいでできそうだ、などと簡単に考えれそうだけど、フォーク、ホイール、キャリパー、ディスクなどの部品の寸法を測定してから、フォークピッチは何㎜にしたら良いかなどなどを決定して、その数値に合致するように各部品の寸法を決めていかないことには図面を描くことすらできません。 ですので、何もないところからたった一つのパーツを作るというのは機械で加工する以前の工程でそのほとんどの労力を費やしており、採寸から図面を描くまでが、それらの工程の中で最も重要なことだと思います。

たいした加工技術も設備もないウッドストックにこのような大事なパーツのご依頼があるのも、加工そのものということよりは、最終的にきちんと走れるというところまでを考えて、各部の寸法を決めて全体をまとめる能力を期待されてオーダーしてくれているのかなと自負しております。

 

この車両は東京モーターサイクルショーに出展されるということで、ウッドストックの仕事が遅いせいで、時間的にぎりぎりとなってしまい、アクスルシャフトを作っていただきましたKOOD(コウワ)様にはご無理をきいていただきましてとても感謝しております。 いつも精度が良く、そしてカッコ良いアクスルのおかげで、マシンがパリッと引き締まり、レースやカスタムではなくてはならない存在になっていますね。

いつかウッドストックがレースに復帰した際にはまた製作のお願をしたいと思っています。



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