シリンダ、シリンダヘッド測定

こちらのセンサー、先端にルビー(あの宝石的な石)がくっついている高価すぎる(確か60数万円くらいだったような気が…)タッチセンサーです。 5軸加工機を設備した後に機械メーカーさんのお勧めで購入したら、金額を確認もせずに注文してしまって、驚いてしまった逸品です。もちろんノギスやハイトゲージでも上手くすれば測定はできるのですけど、形状的に測りにくい部分もありますので、このような測定方法ができるのはありがたいことですね。


先日のブログでご紹介しましたZの謎な内容のエンジンの真実を解明するために、シリンダ、シリンダヘッドの平面度、厚さを測定します。普段はビレットパーツを加工、製作している工作機械を使用して測定しました。


完全にレベルが出ているベットにシリンダヘッドを固定して、面の各所を0.001mm単位で測定していきます。
結果としては面研磨の総量が多すぎていましたし、歪みも確認できました。 これまでのシリンダヘッド人生の中でOHの度に何度か面研を施工したのではないでしょうか? もしくはパワーを出すために一度にたくさん削ってしまったのか?
圧縮が高すぎはこれが大きく起因しているのではないかと考えられます。 もちろんピストンやシリンダにも原因はあるとは思いますけど…


そして、シリンダを測定すると傾きが見受けられました。
オイル漏れの原因はこれではないかと思われますけど、クランクケースの上面は現在の段階(腰下の分解はしていません)では測定できませんので、原因の一因になることはわかりました。
これから加工をして平面を出すことは可能ではありますが、厚みを増すことはできませんので、どのように改善させるのかはかなり悩ましい状態ですね(泣)


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