続、エンジンオーバーホール
エンジンオーバーホール中!
カーボンで真っ黒だったシリンダヘッドは時間をかけてきれいになりました。
他のパーツもすべて洗浄したのでバルブシートカットです。
下の写真にあるようなシートカッターでバルブとヘッド側のバルブシートがきれいに密着するようにヘッド側をダイヤモンドカッターで削ります。
今回はバルブは新品なので加工は無し。
シートカッターは32°、45°、60°とあって、バルブの傘の大きさで使い分けないといけません。
しかもカッター1個が1万数千円から2万数千円もするのでとてもお金がかかるのです。
今回はひとつ合うカッターがなかったので、いつもお世話になっているショップさんに貸してもらいました。
削って、光明丹を薄く塗ってあたりを確認して、また削ってを繰り返して、あたり幅とあたる位置を合わせていくのですが、これがなかなかの重労働で全部終わるころには右手がパンパンになってしまいます。
あまり削り過ぎるとシムが薄くなりすぎるのでかなり慎重な作業です。
レーサーを作る時もこの作業は一番と言ってもいいくらい気を使っています。レーサーの場合はポートを削って、シートカットをして、またポートを削ってというようにしてポートからの段差が無いように削ります。
これが終わるとバルブの摺り合わせ。 これでパワーが新車時に戻るはず。
下ごしらえが終わりそうなので、もうすぐエンジンが組めそうです。