GSX-R1000のクランクケース修正
GSX-R1000K7のクランクケース
サーキット走行でドライブチェーンを巻き込んで破壊されてしまいましたが…
なんとか修復完了しました。
修正加工をするためにケースを分解しての作業となりました。
下の画像はウォーターポンプごとチェーンによって押し込まれてポンプを取り付けているボルト穴の根元にクラックが入ってエンジンオイルが漏れていた箇所です。
表側はクラック部にアルゴン溶接で肉盛りしました。
裏側からも念のために溶接しておきましたので、もう大丈夫だとおもわれます。
少々大変だったのがこちら(大変なのは自分ではなくおざおざですが…)
ネジ部分の半分くらいが割れてなくなってしまった場所です。
油圧クラッチをプッシュするキャリパーが付くエンジンカバーが付くところなので、それなりに精度を出して、しかも強度を出さないといけません。
中途半端にメスネジが残っていた方が難しいので、ネジの根元からアルゴン溶接で溶かしこみながら溶接棒でどんどん山を作っていって、他のボルト穴の面と同一になるように面研します。
あとは実際にカバーを取り付けて、ネジのセンターにマーキングをしてから慎重にネジを切っていきます。
下の画像が完成図!!!
2か所にはきれいにノックピンが入るようになり、リカバリー完了です。
お見事、お見事!
消耗していたレース用のギアも速攻で送っていただき(感謝、感謝です)なんとかレースには間に合いそうですね。