GSX-R1000K7の足とGSX1300R隼のエンジン
先日、全日本選手権の岡山国際サーキットラウンドに出場したGSX-R1000K7(村上選手マシン)です。
今年からST600からJSB1000クラスにスイッチしており、なかなかマシンになじめずにタイムが伸び悩んでいる様子なので、全日本前から喜久川師匠とともにセットアップをお手伝いしていました。
走行時間の足りない中(実質の練習走行は3~4時間程度)、リアのサスペンションの仕様、リンクの設定、スプリングレートの度重なる変更、車高の変更等々色々とトライしました。
さすがに前回のエリア選でのあまりにいけてないタイム(どうみても全日本に出るには恥ずかしタイム)は大幅に更新しましたが…
22位とまだまだすぎる結果に終わりましたね。
セット的にはライダーがタイヤを押し潰せていないためにブレーキやアクセルコントロールで旋回できておらず、マシンの姿勢で勝手に曲がるようにしただけのかなり初級的なセッティングになってしまいました。
もっとタイヤを使えるようになると、もっと進んだセッティングができるのですが…
そういえばフロントは一度も触っていません。 (リアが問題が多すぎて…)
あとは燃費がいいのにビックリ!!!(レースなのに…)
アクセル開けるの忘れているようです。
開けないとタイム出ないのに…
開けないとリアサス使えないのに…
開けないとタイヤグリップしないのに…
開けないと曲がらないのに…
このようなところを気をつけてライディングしたり、セットアップしたりしないとダメですね。
上の画像のレーサーのテールカウルに良く似たテールの隼が2台いるので写真をパチリです。
奥のブルーのも手前のブラックも隼ですGSX-R1000用を装着してレーサー風になっています。
下の画像はエンジンをOHしたブラックのGSX1300R隼のパワーグラフです。
青のラインがOH前、
赤のラインがOH後、
後軸で(ウッドストックのダイノマシンはとても古く、補正されないので非常に低く表示されます。)OH前に152PS、OH後には166PS でした。
他の隼でもマフラーの変更程度では150PSくらいが多いので、今回のOHではパワーが出過ぎている感じです。
排気量アップやハイカムなどを使用すればいやでもパワーは上がるのですけど。
面出し程度のシリンダヘッドの面研磨と秘密のポート研磨(INのポートの入り口やEXのポートの出口から見ても削ったところは見えないくらいの微妙な場所の微妙な削りです)くらいしかしていないのに…
ピストンもバルブもノーマル、しかも再使用なのですが…
細かいところをコツコツ積み上げて馬力が出るのでしょうね。
上記のレーサーの足周りもコツコツとセットを積み上げて、ライダーもコツコツとレベルアップしないとタイムアップできないのでしょうね。