カスタムかパーツメーカーか?
これはつい先日にカスタムペイントが仕上がって、綺麗すぎる外装を装着しなければいけない瞬間の画像…
少しでもぶつけると塗装に傷がついてしまうので、本当ならお客さんに作業してもらいたいけど、そうも言えないので恐る恐る作業はしますが…
恐々と作業をすると余計に手先が狂って傷をつけてしまったこともあります。
カスタムバイクを製作するという仕事ですが、いわゆる一般整備と違い、重整備のオンパレードでして、お客様の大切なオートバイを傷つけるリスクが高すぎて、もう二度とやりたくないと何度思ったことでしょうか?
これがレーサーだと、より速いタイムを出すこと、より良い順位を獲得すること、というように目的がはっきりしており、なおかつタイムスケジュール内に整備をしないといけないので、素早い整備をする必要があります。
ですので、マシンに多少の傷などにはかまっていられないのが現状です。(本物のプロはそれでも綺麗な仕事をするのでしょうが…)
このようなことはカスタム屋さん同士でよく話題に上がることですが、すごく気を使って見えないところまで手を入れても、気づいてもらえず評価されないで、
自分には身に覚えのないところを指摘されて酷評されることがまれにあり、
ついには嫌気がさして、カスタム製作を辞めてパーツメーカーに転身したショップや会社も多々見てまいりました。
そのような経験をしていくと、なかなか精神的に長く続けるのは難しい業界なのかな? と思ってしまいます。
今日はなんだかしら弱気な内容になってしまいましたね。 ごめんちゃい。
いやいや、いいこともたくさんありますので…
というわけで、(どういうわけだかわかりませんが…) 久々Zのエンジンです。
久々でもないかな? このエンジンですが、タペットシムが210とか215とか入っていてバルブのシートリングを打ち替えないし…
しかも73パイ(1105cc)のピストンが出てくるし…
ポート研磨はしてあるし… (シートリング入れ直したら段差が大きくできるので、ポートの形に合わせて研磨しないといけないのです)
ミッションのギア抜けするらしいし…
予算内で出来るのか微妙な具合です。
そうです、そうなんです、 カスタムって必ずと言っていいほど、プラスの作業が必要になるものなのです。(真面目にすればするほどです)
だって不具合を見過ごすと安くつくけど、見つけると作業や交換部品が増えて高くつくでしょ?
これもなかなか理解してもらえない現象ですね。