GSX-R1000のエンジンとエンジンオイル
GSX-R1000K7のレーサーのエンジンをバラシました。
さすがに新しいエンジン、いつものZのように分解しているとボルトが次々と折れたりなんかしないので平和に作業ができますね。
しかし、レース用のエンジンとしてはかなりの距離を走っているので、何か楽しいものが出てくるかな? と思いながらバラしていたのに、思いのほかサプライズはなく…
速攻で分解して、バラバラに…
クランクケースは3分割なので、クランクシャフトをホールドしているクランクケース&シリンダはこのようにこじんまりした形状になっております。
バランサーのメタルのあたりがかなりきつかったのが目に付きました。
しかし小さなクランクケースです。
ジェネレータロータもペラペラで軽そうです。
この小さなエンジンが後軸で180~200馬力も出てしまうのが凄すぎますね。
そのとんでもないエンジンを支えているのがエンジンオイルですが、各チームによって様々なブランドのオイルが使われております。
ウッドストックでは数年前から下の画像のelfのHTXを主に使用しています。 が、これは結構お高くて買うのが大変ですけども、なにせマシンが速くなるので、エンジンの部品をいいものに変えたと思って頑張って使っています。
ファクトリー系(ホンダやカワサキ推奨でした)のマシンに使われているだけあり、フリクションはとても軽減され、実際にダイナモで計測しても数字で差が出るくらいの代物です。
しかも5リットル入りという変わった数量であります。 5Lで3万円近かったような覚えがありますが… (レーサーの廃油を自家用車で使いたくなりますな)
HTXはさすがに高すぎという時には下のシェルアドバンスのウルトラ4TやニューテックのNCシリーズなどがお勧めです。
さすがに高性能の100%化学合成油は価格的にもお高いのでストリートユースでは考えてしまいますが、エンジンの寿命を考えるとそれなりのものは使っておいた方がいいかなと思います。
もちろん、エンジンの排気量や回転数、水冷、空冷、使用場所や方法(レース、ツーリング、通勤などなど)で使い勝手のいいオイルは異なりますので、どれが一番というのは決められませんが…
たまには使うオイルの銘柄を変えてみると感じが変わるので面白いかもしれませんよ。