Zのシリンダヘッドの再生でーす
Z1のシリンダヘッド
エンジンをオーバーホールするために分解しましたが、マフラーをとめるスタッドボルトが折れたのがヘッド内に残ったまんま(ボルトの半分、半円状に)となりに新たなネジ穴が切ってありました。
これだと明らかにボルトピッチがおかしく、マフラーを留めるにもかなり無理がありますので、OHのついでにきちんと治しました。
出来たものを見るとなんてことはないのですけども、まずは残ったボルトを細~いリューターで少しずつ削り取り、(鉄のネジが残っているとアルミの溶接ができないので)
全部溶接でモリモリにしないといけないので、メスネジの中まで溶接するために、元々のヘッドの肉をかなり削りとってからモリモリします。
あとは他の残っているスタッドと同じ角度で慎重にタップを立てます。
最後にモリモリになったところを元のノーマルそっくりに成形して出来上がりでございます。
完成形が下の画像
しつこいですが、出来てしまうとなんてことはないですけどなかなかしんどい仕事です。
シリンダとの合面が荒れていたのでキレイに面研磨しました。
もちろんウッドストックのマシニングで作業しています。
自分たちで出来るので安心して細かい数字を指定できるので助かりますね(指定するのはわたくしで、作業はおざおざです。 自分は威張って支持して出来が悪いと文句を言うだけなので無責任にとても細かい要求をしていますが、おざおざも負けじといい仕事をしてくれていますよ)
この研磨もどうみてもいわゆる内燃機屋さんより綺麗な面になっています。
しかし、面研するためにスタッドボルトを抜く際にやっぱり折れやがりました。
ぜったいどれか折れるんですよね。
というわけで、またヘリサートですわ…
Zにはハンドドリル、リューター、サンダー、ヘリサート、タップ、ダイス が欠かせませんね。