カスタム屋? 金属加工屋?
先日のキャリパーブラケットを製作したというネタの続きです。
元のホイールはディスクの取り付け穴が6穴で、そのボルトの先端でスピードのセンサーを取り出しておりまして…
しかし今回使うホイールは5穴…
6穴から5穴のままセンサーで取り出すと速度の表示が6分の5になってしまうので、なんとか製作物で解決しようということで…
しかも大がかりな物体を別で装着するような空間的な余裕はなく…
現物と図面とにらめっこをしながらなんとか形にしましたよ。
下の画像のようにリアディスクの上にドーナツ状(とは言ってもちゃんと形状を考えてマシニングでワンオフしていますよ… わざわざ、おざおざが…)のプレートを作って、ディスクは5点で留めて、さらにセンサー用のボルトを6点ねじ込んでおります。
そううち1点はディスクボルトとセンサーを兼ねています。
さらにキャリパーブラケットの厚みを薄くするために(スイングアームとの距離が近すぎるためにキャリパーブラケットの厚さがとてもシビアでしたので)センサー用ボルトの頭は薄く削ってあります。
斜め上方から見るとこんな感じ
6穴どうしだとここまで苦労することないのに…
いつもいつものことですが、できたの見たらたいしたことないけど、この形に至るまでどれだけ部品を測定して、いろいろ考えたことやら。
これも考える時間と作るの時間の割合は8:2くらいなのではないでしょうか?
図面があって加工するのと、採寸から加工まで一貫して作業するのはまったく別物の仕事です。
このようなことが理解されないとカスタムと名の付く職業は日本からなくなりそうですね。
カスタムペイントなんてもっと大変そうだものね。
スプロケットハブもチェーンラインを合わせたり、スイングアームとの干渉部分を加工したりと、たくさん削られております。