レーサーの足周りのセッティング
オーリンズのフロントフォークFG R&Tを装着したGSX-R1000
カロッツェリアさんから教えてもらったフルボトム時の位置に疑問があったので、ライダーの岸本選手と実際にサスをフルボトムさせて実測してみることに…
実際の走行での数値と照らし合わせても矛盾があったので確認のためにです。
前回、スプリングとオイルレベルを変更した際に車載で作業ができることがわかったので、ライダーがサーキットで作業するためのレクチャーを兼ねてやってみました。
一点だけ特殊工具を作りましたが、あとはいたって簡単です。
取りあえずスプリングを抜いた状態で他の部品は組んでストロークをしてみました。
やっぱりフルストロークしたときのアクスルホルダーとアウターチューブの距離は情報とは違っており、実測して良かったと実感です。
これをしておかないと走行時のフィーリングとストローク量の相互関係が崩れてしまい、間違った情報をもとにセッティングすると、まったく違った方向にセットが進んでしまうので、このような確認が必要になってきます。
片方のスプリングを10Nから9.5Nに変更して(片側は10Nのままです)、油面を下げるとかなり動きが良くなりすぎてしまい、ダンパーを数クリックかけないといけなくなり、やりすぎたかなという感じです。
あとはフォークを動かしてみると、トップアウトスプリングが良く効いており、柔らかくて長いものが使われているような感じで(あくまで感じなので実際にはまったく解りませんが…)これが実走行でどのように仕事をしてくれるのだろうという感じです。
後々メインのスプリングだけでなく、このトップアウトスプリングもセットによっては変えないといけなくなるかもしれませんね。
まあ、走行してみないとなんとも言えないので、まずはこのままテストですが…
リアはチェーンのリンクを増やしてスイングアームの長さを長く使えるように引き代ぎりぎりまで引っ張ってみました。
多少はリアの動きが穏やかになりそうですね。
でももうあまりチェーン引きの残りがないので、チェーンが伸びたら張りの調整ができなくなるかもしれませんが、足回りのフィーリングが良くなるのなら仕方ないですね。
ここまでやっているのだからストリートタイヤのオープンクラスではなくてスリックタイヤを履かせてJSBに出ればいいのになんて思いますが