バックステップ
現在、ウッドストック店内に預かっている車両を見てみるとウッドストック製のバックステップを装着している車両が11台中8台もありました。
たまたま多かっただけでしょうが、皆様に使っていただいて本当にありがたいと思っております。
デザインに好き嫌いもあって、たくさん肉抜きの加工がしてあり、転倒するとすぐ壊れるんじゃないか? などと言われたりもしますけど、全日本選手権や鈴鹿8耐などのロードレースでも多くの方に仕様してもらっていまして、いろいろご指摘されたことを真摯に受け止めながら小さな部分までフィードバックしてより良くなってきています。
例えば、ステップバーですが、最初は全部丸いままのストレートのパイプだったのですけど、バーが強すぎて、転倒した際にステッププレート本体がダメージを受けてしまっていましたので、バーの裏側をフライスで肉抜きして、転倒したらステップバーだけ曲がるようにしました。
あとはペダルの先に付いているバー(ラバー付いていて、足で踏むところ)を留めているボルトですが、これも転倒するとよく折れる部品で、丁度ボルトの先端部分で折れてしまい、ピットまで戻るのに操作しにくくなるというので、ボルトの長さを少し長い設定にして、折れる位置を変えることにしています。
今年の8耐までには可倒式にしたいのですけど…
間に合うでしょうか?(図面はできているのに、日々の仕事に追われてなかなか着手できてないですね。 頑張りましょうね。)
使ってもらっているステップを装着した車両がたくさん入庫してきてくれると、使用後の状況が良く分かってありがたいですね。
レースだけでなくストリートで使用しているものも非常に興味深いものがあります。
走っている距離も半端ないですし、使用している環境も各人それぞれで、いろんなパーツを作るヒントを与えてくれます。
ウッドストックは鉄工所ではなく、工作機械を持っているバイク屋です。
加工技術は本職の方には遠く及びませんけども、バイクを眺めてから、採寸して、機能をするように形を考えて、図面を描いて、加工します。 この最後の加工だけなら設備があればどこでもできるのですけど、その前の段階の方が全然重要なのです。
この一連の工程をこなすことは、オートバイに深い知識があり、少しの加工の知識があり、さらに加工設備がないとできません。
ウッドストックはそんなバイク屋さんなので、いろんな要望があれば、形にしたいと思っていますので、どしどし申しつけてくださいませ。
下の画像はGPZ1100Fです。
このような売れそうにない車種のものもラインナップにあったりします。
ワンオフでの製作依頼があって、そのお客様の許しがえられたらオリジナルとしてラインナップに加わります。
自分のところに機械があるので、少量だけの生産が可能なので、なんとかカタログ落ちはしていません。
だから、ウッドストックのステップキットのラインナップ中には、なんで? という車種があったりするのです。