シリンダヘッド面研磨
マシニンング用で使用している油圧チャックのバイスです。
これが凄く重くて一人でセットしたり、降ろしたりと大変なわけでして…
エンジンのOHの際、特に古い空冷エンジンのシリンダヘッドはシリンダとの接合面が歪んでいることが多く、ヘッドの面研磨をしないといけないケースが多々あり、
このところのOHラッシュで、ヘッドの面研をおざおざにお願いしていたのですが、まとめて加工しないと、この思いバイスを何度も入れ替えしないといけなくなり、腰がやられてしまうということで…
バイスはいつもこのような感じで使っています。
ということで、一気にシリンダヘッド面研の日となり…
3機のヘッドを次々加工です。
この下の画像はGPZ1100Fのヘッドですが…
そこそこの量を削ったにも関わらず、良く見ると1,4番と2,3番の燃焼室の間が削れていないのがわかりますでしょうか?
この場所が引っ込んでいると、定盤の上に乗せても隙間が見えないので、どの場所がどのくらい歪んでいるのか分かりませんね。
削る前にいろんな部分をタッチセンサーでどのくらい歪んでいるかを測定してから加工するようにしています。
こちらはZ1000Aのヘッドですが、0.15mmも削ってもヘッドガスケットが当たっていた部分がまだ面が出きれていないのがわかります。
あまり削りすぎても圧縮が高くなり、耐久性が落ちてしまうので、圧縮やオイル漏れに影響のない部分ですので、これくらいは目をつぶることにしました。
そんなこんなで、この日の釣果はこの3台!
無事終了です。
この日は、やはりまた日が変わってしまいましたが…
まだまだワンオフも量産も多数残っており、お客様には非常に待っていただいていまして申しわけありませんが、少しずつ進んでいますので、もうしばらくお待ちくださいませ。