オーリンズ車高調整ブラケット
オーリンズのGPZ900R用のリアサスです。
Ninjaのユーザーさんたちはリアの車高を上げたがる傾向にあり…
車高調整機能の付いたサスペンションでサス長を伸ばす、
リンクロッドを長さ調整のあるものに変更し、これを短くすることで車高を上げる、
さらには、スイングアームのリアアクスル部のエキセントリックカラーを逆さにして車高を上げる、
などなど、様々な方法でリアを高くしているのをよく見かけます。
これらを駆使して車高を上げるとスイングアームが垂れてきて、リアサスの動きは元々のカワサキが求めた動きとはかけ離れていってしまいます。
例えば、リンクロッドの長さを短くして車高を上げたときと、サス長を長くして車高を上げたときとでは、リンクの位置(角度)は全く違ったところになってしまいます。
オーリンズのGPZ900R用は75Nという柔らかいスプリングに20mm近いプリロード(なんとなくこのような数字だったような… 違っていたらゴメンなさいね)がかかっています。
おそらくですが、二人乗りも考えてあって、かなりのプリロードがかかっているのではないかと思うのですが、そのくせバネが柔らかいので、奥では踏ん張らない動きになるのではと思います。
さらに、サス長を伸ばすことで、リンクの位置が立ってしまい、初期の動きも柔らかくなってしまいます。
今回、もっと車高を上げたいという希望がありましたので、スプリングレートの高いスプリングに変更して組み直してみました。
プリロードのかけ過ぎをきらうのであれば、もっともっとレートを上げてもいいかもしれませんね。
下の画像のNinjaはリンクロッドはノーマルです。
ウッドストックではリンクロッドを調整式にして、短くするのは抵抗があるので、今回はサスの車高調整ブラケットをワンオフで製作することにしました。
で、いきなり完成!!!
右がオーリンズの出荷時のブラケットで、左が今回作った15mmロングのブラケットです。
下の画像は組付けた状態です。
さすがにこれだけサス長を延ばすと、リンクが立ってしまい、スプリングレートを上げたにも関わらず、リアサスの動きは柔らかく、プリロードは少し抜いて組んでいたのですが、結局また締めこんでしまいました。
しかも、スイングアームが垂れすぎて、ドライチェーンの調整が難しくなってしまいました。
あまり極端な車高はあまりお勧めではないですね。
車高で高さをかせぐのではなく、サス本体の動きで高さを出す方が賢明な気がしますが、どうでしょうか?
いいリンクがあれば良くなるはずなのですが…