ハイテク部品
なんともハイテク?なメーターでございます。
村上選手のGSX-R1000K9に装着されているAIMというメーカーのメーターなのですが、
金額が30万円くらいするというので、調べてみたところ、いろんな機能がついていて驚きました。
オプションのセンサー類を購入するといろいろなデータを収集できる優れものです。
タコメーター、スピード、水温、油温、A/F、ラップタイム、サスペンションストロークなどなど。
ライダーがどのようなアクセル操作で、サスをどのように使っているかなど、すべてわかってしまうので、間違ったコメントしてしまうと、丸裸でわかってしまいます。
このように優れたアイテムですが、スキルの高いライダーであれば、常に高次元で遠心力に対してギリギリの状態で走行しているので、細かい走行情報が多ければ多いほど有効的なのでしょうが、
技量不足のレーシングライダーが使ってデータを集めても、メカニックとしてのこちらのコメントは“もっとアクセル開けろ” とか、“もっと進入スピード上げろ”などの根性論になっておしまいになりそうで、まずは便利なものを有効に使いこなせるようなレベルにならないと無意味の長物になるのでは、と心配します。
昔はタイヤウォーマーなんてなかったので、どのように走れば転ばないで、タイヤを速く暖めることができるか、というような技術が必要だったり、とにかくライダーの技量が大きく結果を左右していたように思うのですが、
もちろん今でも上の方はそうなのでしょうが、あまりにライダーがサボれるような部品が多くて、本来的ではないように感じられますね。
タイヤは自分で暖める、サスは自分で沈める、沈め続ける、より曲がるようにハンドルをこじる、
わざと滑らせる、などなど、共通するのはバイクを操るであり、
レースでもストリートでも同じで、“操る”を意識して乗ることが大事であり、操ることができて初めて高価なパーツが生きてくるのではないでしょうか
そこでやっと自分たちのようなメカさんの存在も有効になるので、がんばって練習しましょうね。
下の画像はオートシフターです。
これもサボるための部品ですが、みんな使ってますね~