ライダー丸裸なり
前回のブログで登場したハイテクなメーターがありましたね。
先日、オートポリスで練習走行したGSX-R1000K9(村上くん)のデータを見せてもらいました。
上段から、エンジン回転数、スロットル開度、水温、油温、ラムダセンサーなどです。
もったいないことに、サスストロークのセンサーは装着されていないのが残念でした。
まだまだ良いタイムは出ていないので、スロットル開度は無残なもので…
100%開けているのはストレートくらいで、これではタイムなんて出るはずないですね。
そのくせ、0%(全閉じ)区間が見事に長く、まったく燃料を使っていないので、マシンにパワーがあっても仕方のない状態の走行なのがよくわかります。
アクセルを開けないとリアサスは沈みませんので、コース一周の間にマシンの不安定な状態の区間が多すぎて、タイムは出ないけど、転倒リスクが高いという走りをしていることになります。
サスが沈んでいないと、路面にタイヤを押しつけている力がバイクの重量だけになりますので、その状態からアクセルを開ける、ブレーキを掛ける、マシンを切り返す、などの動作を与えると小さな力でもタイヤが滑りやすくなります。
ですので、アクセルを開ける動作は、バイクを前に進めると同時に、サスを縮めてくれて、バイクを安定させる動作ということになります。
2段目の赤と青のグラフですが、青よりも赤の方が一周2秒速いグラフでして、ほんの少しアクセルを開けている時間が長いだけで、ラップタイムが違ってきています。
このグラフを見ながら全日本?ライダーをいじめまくったのですけど、そうは言っても、足回りに問題があると、いくらライダーが頑張っても無理なものは無理なので、少しは手助けしようと足回りのセットアップをしてみました。
数あるスプリングの中に使いたいレートがないし…
どうしようもないので、暫定で近いものをチョイスしました。
車高はかなり大きく振っています。
今週のテストでいい方向にいけばいいのですが、とんでもなく大きく振ってしまう自分の習性はライダーには酷かもしれませんね。
正直言うと、現時点ではまだまだライダーの技量が足りておらず、マシンをどうのこうのするよりは、練習するべし、なのですけどね。
少しでもいいマシンになれば、言い訳できなくなりますので、ライダーにプレッシャーを与えるためにもマシンを触りました。