Z1エンジンOH
Z1のエンジンのオーバーホール
エンジンを分解する前にオーナー様からご指摘のあった症状を確認するために試乗をしました。
すると、1速でしっかり回転を上げて2速にシフトアップして繋がった瞬間、勝手に1速に落ちてしまいます。
いきなり強いエンジンブレーキがかかりかなり恐い状態でした。
実際に各ギアをチェックしてみると随分と消耗していまして、部品を交換する必要があります。
とは言ってもカワサキ純正部品はほとんどのギアが廃番になっており、状態の良い中古を使うしかないということで、大事な中古のミッションAssyを譲っていただきました。
非常に感謝であります。
ミッション部品はすべてバラバラにして、洗浄、チェックしながら組み直して、当然ベアリングは新品に交換します。
ミッションの準備が終わるとエンジンの組み立て
Zのエンジンはあっという間に下の画像のようになりまして…
更に、あっという間に組み付け完了!
あとはバルブタイミングを取り直したら終了です。
とは言え、部品の洗浄、バルブシートカット、バルブすり合わせ、シリンダヘッド面研磨、各部品のバリ取りなどの組む前段階にとても時間をかけているからこそ、段取り良くスピーディーにエンジンを組み付けることができると思います。
また、シートカットや面研などは自社の機械でできてしまうのも早く、確実にできる理由ではないでしょうか。
このように時間のかかる作業は寒いうちにやっておくことをお勧めしますよ。