CBR1000RRサスセッティング
岡山国際サーキットでの全日本ロードのセッティングを少々です。
マシンはCBR1000RR(08)
ライダーは光元選手
セッティングシートの上の方の画像はレース前のテストで、下の方がレースウイークの3日間のサスペンションの変化の数々です。(全然見えませんね)
スポット参戦でライダーとしては初めての1000ccのレースで、ベースになるセットがない状態でのスタートでしたので、マシンを押したり、引っ張ったりして決めた超チョー適当な車高、バネレートで始まったセッティングでした。
データを見てみると、結果的にはリアの車高とバネレートとプリロードに終始した感じですね。
まだまだ走り出し的なセットしかしていないことが良くわかりますね。
ライダーの要求としてはブレーキングしてから気持ちよくカットインできるようにしないと走りのリズムが取れないので、コーナーの進入時の動きを良くしてくれということ。
フロントの入るスピードが速過ぎる→Fスプリングを上げる→少し良くなる→Fのプリロードをかける→もっと良くなる→Fの圧側のダンパーをかける→さらに良くなる
しかし、Fタイヤのチャタリングがどんどん→どんどん→どんどん→ひどくなる。
→タイムはさほど良くなっていない。(細かい問題はさて置き、タイムが出ないというのが一番の問題であります)
ある部分が良くなると別の問題が出てくる。
これって全然ダメじゃんか?
ということで、チャタリングを消す作業も同時進行しないと走行時間がない。
まず、フロントのスプリングレートを片方のバネだけ0.5N低くして圧側の減衰を抜きました。
予選はレインだったこともあり、まだまだやることは多々ありましたので、決勝日の朝のフリー走行で短い時間ながら別のセットを試しました。
このときはリアのバネレートを落としてプリロードをかけて圧側の減衰もかけます。(高速側は邪魔くさいので放置して、低速側だけいじいじしました)
これでかなり良い方向になりましたので、自称アグレッシブメカニック真骨頂の決勝前にもセット変更の決断を。
なぜなら、どうせ今のままでは順位なんかたいしたことないことは解っているので、少しでも上に行く確立が上がるのならば、仮にセットを外してビリになってもいいのかなという理由でです。
あとはまだまだ発展途上の経験の少ないライダーなので、決勝になると(特に競り合いになった時)ブレーキングやアクセルコントロールが粗くなることが多いので、それを見越してフロントのプリロードを更にかけて(決勝は燃料が満タンでスタートするのもあって)、多少の旋回性を上げるためにリアの車高を少し上げときました。(リアを上げるとかとても素人っぽくて恥ずかしいですね)
ライダーは決勝を初めてのセッティングで走るのは嫌なので、変更するのなら、何も言わずに、自分の見てないところでセットを変えてくれと言っていましたが…
とは言え、この最後のセットが一番良かったみたいで、予選13位、決勝11位という結果になったわけです。
全日本フルエントリーのみなさんに見せるには、あまりにも子供っぽいセッティングですけど、たった一戦のレースではなかなか突きつめたセッティングができないものだと痛感したレースでした。
もう少し低予算でレースができたら、もっと参戦できるのですけど、庶民には難しい環境ですね~
ゆずゆずRIKI選手が提案しているST(SP)250Fのレースもありなのかな~なんて考えているこの頃でございます。