レース用部品製作
今年も全日本ロードレースで使用するパーツの受注が少しずつ入ってきました。
今回ご紹介するパーツはJ-GP2で使用する予定のリアサスのリンクです。
まだ依頼されているチーム様から参戦の発表がない状態ですので、どのマシンのどのラーダーが乗る(そういえば自分もライダー誰か知らないわ)とかはここでは言えませんけど。
ウッドストックで製作したパーツが活躍することを祈りながら作らせていただきました。
とは言ってもおざおざが頑張ってくれているだけなのですが…
いただいた寸法を図面に描いて、加工するためのプログラムを組んで、下の画像のように実際の刃物の動きを確かめてから実際の加工に移ります。
加工前のアルミの材料です。
でかいでしょ?
鋼材業者さんから送られてきた材料は細かい面が出ていないから、きちんと面研磨してから形状加工を始めます。
ベアリングが圧入される穴は精度が出ていないといけませんので、ボーリングバーで切削します。
この状態ですでにかなりのアルミの量が削り取られて、だんだん小さくなってきました。
しかし、おざおざの野郎! 高価なバイスに無数の削りの痕跡が…
どうみてもZ方向の入力を失敗して削ってはいけないところを加工しているではないか?
更に外周の形状を加工して間もなく完成となります。
そして完成!
本当にアルミがもったいないよね。
ほとんど削り取られてしまいました。
図面描きから加工終了までの時間はかなりの時間を費やします。
このようなパーツは基本単品の加工ですので金額にすると結構お高くなりますけど、試作や少数製作についてはやはり削りで作るのが一般的となっています。
レースやカスタムマシンの製作時にビレット部品が欠かせませんので、ウッドストックのような製作数や納期など、小回りがきいてオートバイのことを知っているところにオーダーするのが何かと便利ですよ。
結局は営業になるわけですが、まあそういうことですので、ご用命よろしくお願いしますです。