ZX-10Rシリンダヘッドチューニング
ZX-10Rのポート加工です。
今シーズン村リンが使うエンジンのシリンダヘッドを作っており、昨シーズンに大﨑選手が乗っていたのと同じ仕様にしてほしいという依頼でゴリゴリと削っていました。
このシリンダヘッドはノーマルの状態からかなり綺麗な形状になっているので、それほどは削ってはいませんけど、要所要所にこだわって加工するとそれなりに時間がかかってしまいます。
よくいろんな人にウッドストックは何でも技術的なことを公表すると言われますけど、誰でも知っていることを丁寧にしているだけなので何も隠すこともないし、自分が知りたいことはみんなも知りたいだろうし、教えないのは自信のないことを証明しているようなものだと思います。
レースでも同じで、ネタを教えればまた別のネタで勝負すればいいだけだし、いつも悩んでアイデア出そうとしているから、ネタはいくらでも浮かんでくるし… メーカー系のチームみたいになんでも内緒というのは何ともケツの穴の小さいことと、おもしろく思えてなりません。
このヘッドですが、あとは面研磨を少々して完成と思っていたのですけど、昔からの知り合いの全日本のGTなどを手掛けているエンジンのチューナーさんが見てくれて、いろいろダメ出ししてもらいました。
やはりエンジンばかりをしてしる人の熟考の深さに感服してしまいました。
いつもと違う観点から物を見る習慣を持っていないと、広い、深い考えが出てこなくなりますね。
インテークもエキゾーストもポートの形状を変えるには削るだけではなく、肉盛りしないといけないことが判明… 次回作はそこまでしてみようかと検討中。
ていうかレース活動の何も決まってなかったかも?