レーシングパーツ製作
全日本ロードレース選手権の開幕が近づいてきまして、明日からツインリンクもてぎで合同テストが始まります。
ウッドストックとしては参戦予定はありませんけど、たくさんのチーム様からの依頼をいただきまして、レース用のパーツ作り続けてきました。
ほんとにぎりぎりまで忙しくしていましたので、当ブログの更新も怠りがちになりまして申し訳ありませんでした。
画像にありますのはオーリンズのFGRというお高いフロントフォーク用に製作しましたステアリングステムです。
大きなアルミのブロックからの削り出しです。
アンダーブラケットはM8のボルトの3本どめにしてあり、剛性が強すぎるようでしたら、3本のうちの1本を取っ払って、2本だけでとめることで、いくらか剛性を落とすことができます。
写真のように下側からのポケット加工をすることもありますけど、前後方向からのポケット加工のパターンもあり、それぞれで剛性感は変わってくると思いますので、いろいろ試してみないといけません。
表方向から見るとこんな感じ。
見た目はのっぺらとしていて普通な感じになっていますけど、特にトップブリッジは壁という壁はすべてペラペラの肉厚に設定してあり、かなり横方向の剛性を落とすような設計にしてあります。
ですので、実際の重量はとても軽く、少々頼りない感はありますけど、一番下の画像にありますように、フロントフォークのアウターチューブも横方向の剛性をがっちり落とすように真円ではなく、横をえぐり取った形状になっています。
アンダーステムもフォークのクランプ部分はしっかりとした厚みでつかんでいますけど、真ん中はわざわざ厚みを薄くしており、ここで剛性を落として、より旋回するように工夫しています。
これを使う車両はJSB1000ですので、それなりにごつくしてありますが、先日製作しましたJ-GP2用は600ccのレーサーですので、更に頼りない感じで作りました。
とは言え、これが絶対いいというわけではなく、あくまでもテストをしながら最適な形状を見つけていかなければならない世界ですので、これからいろんなアイデアを捻出しながら良いパーツを作っていこうと思います。
ウッドストック号のステムも新たに作らないといけないので、また違ったアプローチができればいいなとたくらんでいます。
自分たちのアイデアで設計したパーツを自分たちの工場で製作して、大変優秀なプロのライダーに評価してもらえることに感謝しながら、日々楽しんでおります。
オートバイの楽しさを伝えれるように、いろんなことを考えていますのでお楽しみにしてくださいね。
もてぎには行きませんが、明日の水曜日は岡山国際サーキットに行ってきます。
ZX-6Rで柚木選手が走る予定になっています。 良い練習になるように厳しくシゴキます。