ディスクスペーサ製作
ホイールのセンター出しとディスクスペーサの製作です。
オーリンズの倒立フォークFGR&Tとブレンボのキャリパーをフィッティングするにあたり、まずはホイールのセンターを出さないといけません。
フォークピッチ、ホイールベアリングの左右の位置、ホイールのディスクプレートの取り付け部分の幅、ディスクのオフセットなどを採寸してから、ホイールカラーの寸法を決めます。
ホイールセンターが決まったら、今度はキャリパーのセンターにディスクを持って来ないといけないのですが…
昔はキャリパーが横留めだったので、キャリパーとフォーク間にカラーを入れたりして寸法合わせをしていたのですけども、今はキャリパーがラジアルマウントしているものがほとんでですので、キャリーパーの位置は決まってしまいます。
今回もキャリパーの方が外にありましたので、ホイールとディスクの間にスペーサをワンオフして入れないといけません。
ディスクをホイールに固定する際に、ディスクの内径側を支持するガイドが必要になるわけですが、(通常はホイールが出っ張っていてそこがガイドになっています)ちょうどホイールの出っ張り分くらいのスペーサの厚みになり、オーバーラップがなくなってしまいますので、ガイドをつくることが出来なくなるような寸法でした。
たまたま、ディスクインナーの内径側の形状が花まるの形になっていましたので、その花の部分をガイドにすることにしたので、スペーサの形が下の画像のような形になりました。
いつものように普通の丸い形状だったら旋盤で作れるのですけど、ディスクの内側の形状に合わせないといけないので、その形状の寸法を計測して、プログラムして、マシニングで製作してみました。
全部組み付けてみると頑張って計測して作った部分はほとんど見えなくなりますね。
ただ非常に大切な、なくてはブレーキが機能しないパーツですので、正確に測定して、正確に製作しないといけません。
部品を作るのに一番大変で一番重要なことはやっぱり採寸ということになりますね。