GS750ヨシムラハイカム
GS750のヨシムラさんのハイカムを組み付けます。
現在は販売していない当時のハイカムですので、なんのデータもなく、組付けにはいろいろと注意しながら作業しなくてはいけません。
組む前に各部の寸法を確認していきます。
カム山のベース円が少々小さいので、厚めのシムが必要になりそうなのと、リフト量が少し多めですので、バルブとピストンのクリアランスを確保しないといけません。
Z用のタペットシムが使えるとたくさん手持ちがあるので、便利だと思い採寸してみたら0.5mmGSの方が大きくてNGでした。
それならば、タペットごとZにしたらどうかな?と思いそれもお互いに計測してみると、これも0.5mmGSの方が大きくてNGでした。
やっぱり通常どうりGS用でいくことに決めて進めることにします。
まずは、GS用の持ってないシムを注文する前に、少し小さZのシムが入るので、それで厚みを決めることにして仮組みしました。 これで無駄な出費を軽減できますものね。
で、バルブクリアランスを調整できたら、バルブタイミングの調整をします。
なにしろデータのないカムですので、手探りで測定開始です。
しかも最初から装着されていた調整可能なカムスプロケットがとても長い長穴になっていたので、調整幅がとても大きくて、それはそれでチェーンをかける場所も間違えそうになるくらいで、少々手間取ってしまいました。
自分なりに決めたバルブタイミング(とは言っても、いろいろ聞いてまわりましたけど…)を調整してから、念のためにピストンとバルブのクリアランス(一番近づく角度に合わせて)を測定してみると、インテーク側が少々きわどい感じ…
再び少しだけタイミングをずらして組み直してから、再度ピストン⇔バルブを測定して、なんとかタイミングとクリアランスのバランスが良いところで組み付けました。
何時間もこの作業を繰り返していまして、気がつけばまたまた深夜に…
あとはFCRの入荷を待ってから、セッティングをして完了です。