Z1のシリンダヘッド
Z1のエンジンのオーバーホール
分解時に計測すると、すでにタペットシムが薄薄なのが使われていました…
本来ならば、シートリングを打ち換えるべきなのでしょうけど、予算の問題もありますので、やむを得ずバルブのトップを研磨してなんとかシムの確保をすることがあります。
もちろんバルブは新品にしないといけません。 中古だとバルブのフェイス面を研磨したり、シートカットをすると、もっと薄いシムが必要になり調整不可になりますので、やはりトップをぎりぎりまで削るしかなくなります。
バルブを指定の値に加工して、バルブシートの加工をして、擦り合わせてから組み込みします。
シリンダにのせる前にシリンダ単体でカムシャフトまで組んでシムが調整範囲に入っているかを念のために確認します。
その際にカムホルダのM6ネジ部が当たり前のようになめちゃいました~
いつものことなので驚きもせず、ヘリサートで修正です。
Zのシリンダヘッドですが、燃焼室にクラックが入ったり、ボルト穴がなめたり、面が歪んでいたりと、さすがに40年近くの経過すると痛むのも無理はないですけど、これだけZ人気が続くとなると、もうしばらくは生きながらえさせるようにする作業は続きそうですね。
だけど、金属ってそんなに長時間使って大丈夫なんでしょうかね?