FCRキャブレター加工
FCRキャブレター用のスピゴットの加工です。
今回GS750には専用のFCRは設定がありませんでしたので、Z用のキャブレターを使い、スピゴットは大きなカムチェーンテンショナーの干渉を避けるためにZ1000J/Rなどの長いもので組み付けました。
かなりハイリフトのカムシャフトを組みましたので、その影響ではないかと思われる諸症状がありまして、キャブレターセッティングや点火システムなどのチェックをかなりの時間を使ってしてみたのですけど、どうにも長いスピゴットが気になりましたので、思い切って長さを詰める加工をすることにしました。
旋盤で加工してもよかったのですけど、おざおざの希望でマシニングでの作業になりました。
もちろんネジ切りもマシニングです。
最近は複雑な形状のパーツを作ることが多いので、ネジ加工もマシニングでクランプしたままできないと精度が出ませんので、だんだんとできることが増えてきましたね。
金属加工専門の会社でしたら、そんなの出来て当たり前だと言われるかもしれませんけど、なにしろウッドストックはオートバイ屋ですので、そのあたりはご勘弁くださいませ。
13mmショートにして、これでカムチェーンテンショナーとFCRのクリアランスはゼロになり、限界までエンジンに近づけました。
13mmですが、見た目にずいぶん短くなったような感じです。
大きなインシュレータに合わせてインテークポートも加工しましたので、レスポンスが良くなりピークパワーの上がりました。
おかげでハイカムのネガな部分もかなり解消されて、パワーもかなり上がりましたので、試乗してもとて楽しいマシンになりました。
もうすぐ完成です。