足周りセットアップ

レース用のCB1300SFのリアの動きを大きく変えるためにリンク周りの設計をしております。 


下の画像は今まで使っていた仕様でして、ストロークの中で悪いところがありますので、更なるタイムアップのために悪い部分を補えるような動き方にならないものかと頭を悩ませているところです。


現在ある問題がリンクなのか…




サスペンションなのか…


それとも姿勢なのか、はたまたもっと異なる問題があるのかを把握してからどう対処するれば良いのかを判断するのがメカニックの仕事になるのですけど、今回の場合はどの要素も関係しているようですので、初期の仕様が出来上がって、ゼロからセットアップをしないと良い結果が出そうにありません。

一度大きくタイムを落とすところからオートバイを作っていく必要がありそうです。


何か変更すると大きく今のバランスからは崩れていくことになりますので…


市販レーサーでしたらメーカーの推奨値がありますので、こんな遠回りするような作業は必要ないのでしょうけど、元々がツーリングバイクをレーサーに使用するようなケースはまともに走るようになるまでは本当に時間がかかるものなのです。


となるとカスタムしたオートバイも同じで、出来上がって納車する状態というのはこの場合の初期状態でして、本当に良いマシンにしようと思うと、これから長い時間をかけて熟成していってあげなければなりません。


“ウッドストックのアドバイスどうりにサスを触ったらあまり良い感じではなかったから元に戻した” ということがあります。

たった一度のアプローチで良くなるはずがありません。 良くなったとしたらたまたま偶然ということでしょうか?


悪くなったという変更も悪いことばかりではなく、次のステップに進めるための頼りになるデータとなります。


ですから、信頼できるショップやメカニックを見つけて、より長く深く関わることは、高価なパーツをたくさん車体にくっ付けることよりも断然良いオートバイになる確率が高くなるわけです。





さらに下の画像は先日、オーリンズのSTDの仕様から少し変更して組み付けたZX-14R。


オーナー様が乗ってみて、もっと初期で動かしたいというオーダーがありましたので、早速再度サスを車体から外して調整し直しているところの画像です。




車体からサスペンションを取り外して、スプリングを外して…




この光景をよく見ますね?


だって外側からできる調整(油圧のプリロード、圧側のカチカチ、伸び側のカチカチ)よりも大事な初期の段階の問題ですので、時間はかかりますけどやっておかないといけません。


せっかく高いパーツをウッドストックで購入してもらったのだから、他のお店で買った人よりもより良い状態で使ってもらいたいのです。 そして最終的にウッドストックで買ったらお得だったと思ってもらえるようにその乗り手に合ったサスになるように頑張っている次第であります。





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