ゼファー1100エンジンオーバーホール(続)
ゼファー1100のエンジン作業(続編)です。
今回のオーバーホールではシリンダの内径を測定してみると4気筒ともメーカーの許容範囲内にしっかり収まっていましたので、あえてボアアップまではせずにホーニング作業のみで再生してノーマルボアのノーマルピストンの新品を組み付けました。
今回はエンジンのペイントをしたこともあり、傷を付けないようにとシリンダまで組み付けてからエンジンをフレームをのせ、シリンダヘッドやクラッチなどの部品はそのあとに組むことにしました。
バルブクリアランス調整などの作業は多少面倒になりますけど、念のためにこのような手順にしております。
バルブクリアランスの調整もメーカーの許容範囲はありますが、その範囲内でもより細かくこだわって何度も分解、シム変更、組み付けを繰り返しながら適正値に合わせていきます。
で、やっとこさ組み上げられ、エンジンに火が入り、オイルの漏れや異音もなく、アイドリングも安定しているようですので、ちょっと安心に…
まだ他にやるべき作業が残っていますので試乗はできておらず、やっぱり実際に走行して確かめないとちゃんとは安心できませんね~
今回は以前から使用しているFCRキャブレターですので、試乗してからの作業はすんなりいくはず。
なにせ旧車の場合はエンジンの組み付けはすんなりいっても、キャブレターや点火系の不具合などで、オーバーホールの作業時間の何倍もトラブルシューティングの時間を要してしまうことが多々あり、インジェクション車やFCR装着車がどれほど有難いことか思い知らされます。
下の画像はとても古い車両に古そうなCRキャブレターが着いていて様々な処置を施しても(およそ考えれることはとことんやりましたので、チョークのスタータジェットを#0にしてなかたんじゃないの? なんていう初歩的なツッコミはしないでくださいね?)スパークプラグが真っ黒になりどうしようもなかったのですけど、なんとかかんとか粘り勝ちです。
見事に4気筒ともしっかりと焼けるようになってくれました。
あっ、画像の一番右はちょこっと怪しいけど、その後さらに修復成功しましたよ。
ってな感じであまりにも1台に時間をかけすぎて仕事が進みません(泣)