CB1300SFシリンダ、ヘッド面研
CB1300SFのエンジンチューニングの続き。
シリンダヘッドのポート加工、燃焼室加工、バルブシートカットが完了しましたので、工場にてシリンダとシリンダヘッドの面研作業の様子をご紹介します。
チューニングパーツがたくさん存在するカワサキ車に比べて、このCBはレースベース車両としてはあまりにもパーツが無く、ノーマル部品のまま加工に依存するしかない状態にありまして、まず考えられるのはノーマルの低い圧縮比をなんとかして高(普通くいかな?)圧縮化すること…
良いピストンでもあればよいのですが、なければ面研でするしかありませんので…
ノーマル状態にてピストンとシリンダヘッド間のスキッシュを計測してありましたので、トラブルが出にくい程度の余裕を持たした数値まで上面を削り取ります。
シリンダは下面にはスリーブが出っ張っていますので、その部分を逃がした形状の治具を製作して、そこに固定します。
当然、治具の上面もシリンダ装着前に面研しておかなければいけません。
セット後、シリンダ上面の歪みを計測したところ、やはり少し歪みがありました。
このようにノーマル状態でも歪みがあるわけですから、OH時に面出し(100分の数ミリ)だけでもしておくと状態が良くなりますのでお勧めですよ。
そしてこちらはシリンダヘッドの面研加工の様子です。
こちらもシリンダ同様歪みがありましたので、しっかりと面研してリフレッシュしました。
シリンダ、シリンダヘッドの両方で結構な量加工しましたので、低圧縮エンジンが普通圧縮くらいにはなりました。
加工して面が非常に綺麗になって、ピカーッとなったところをお見せしようと思ったのに…
写真がいけてなくて上手く伝わりませんね…
そして、クロスミッションを装備しますので、そちらのチェックもしております。
クリアランス調整用のシムも調達して、気になる箇所の加工をしなければいけませんので、組み付けはもう少し時間がかかりそうですね。