ワンオフステム製作
ウッドストックと言えば、バックステップだったりワンオフの加工物だったりというイメージが強いのでしょうか? 確かに一品もののご依頼は後を絶たず、1台のマシニングではキット商品の製作をして、もう1台の方ではワンオフの加工をすることが多いです。
こちらはいつもお世話になっています業者様からのご依頼でのステムの製作です。
遠方からのステムのご依頼の場合、組付け後にハンドルの切れ角度の設定をしないとハンドル周りが燃料タンクやカウル、フロントフォークがラジエターやオイルクーラーなどに干渉したり、ハンドルロックがうまく効かなかったりと結構問題が生じることがありますけど、専門的な知識が豊富なショップさんからの依頼の場合は「あとはおまかせしまーす」とパーツをお送りしますと、組付け、その他の調整はきちんとしていただけますので安心して製作できます。 しかもその製品に対してのアドバイスがあったりと様々な意見の交換ができまして、次回の作業に対して貴重な意見をいただくことも少なくありません。
せっかく綺麗なパーツを作ったとしても適正な組付けと調整がなければ正確に機能することはありませんので、同業者の皆様は本当に心強い存在になっています。
いつもステムを作ると思うのが組むと見えない裏側の方がカッコいいかも?ということ。いかにも機能パーツという雰囲気を醸し出しており、確かにホイールやサスペンションなどのカスタムに代表されるようなパーツを交換するとカッコよくはなるけれど、やっぱりステムがワンオフで機能美にあふれているとマシンに高級感が出てカッコいいですね。
レースでもJSB1000やJ-GP2のマシンとST600を比べると削り出しのステムを装備している方がよりレーサーらしく感じられますものね。
ステムシャフトも頑張ってウッドストック工場にて作っています。
汎用旋盤での加工はなにせ手作業ですので、完成まで気が抜けません。
上記のステムとは違う業者様からのご依頼のハンドルポスト。
市販されているもののポジションでは微妙にしっくりこないので、ほんの少し手前にくるように寸法を変えて製作しました。 市販品は大量生産だから安いけど、同じような形状でもワンオフはやっぱりお高くつきます。それでももっと気持ちよくライディングしたいというライダーはたくさんいらっしゃいまして様々な要望を持ってウッドストックに来られます。
なんとかご希望に添えるように頑張っていますので、お待ちのお客様は気長にお待ちくださいませ。