Zエンジンの修正作業

Z

Zのエンジンがやっと終わって、どきどきしながら試乗して、スパークプラグの焼けを確認して、これなら大丈夫と安心したら、次のZ達が待ち構えています。

あとはZ2とZ1000MK2。 旧車のエンジンは構造がシンプルなので分解と組付けは簡単な方なのですけど、なにせ素材が時間の経過とともに弱弱しくなっていたり、構造上どんなに努力しても改善できない部分があったり、数回の修正の後に数値が限度を超えてしまい、削って大きいサイズのものを入れ直したり、削って数値を合わせたりと、分解して洗浄が終わると、組付けの前の修正作業にかなりの時間を要してしまいます。

このZ2のシリンダヘッドはバルブガイドのガタが大きかったのでガイドの打替え作業をしてバルブシートカットをして仕上げています。 あとは面研ですね。 これくらい綺麗に研磨しているとしばらくは圧縮を保ってくれそうですね。 この面研作業も削ればいいというものではなくあまりやりすぎると圧縮が高くなりすぎてトラブルの原因になりますので、何度もオーバーホールした経緯のあるヘッドはきちんとハイトを計測してからでないと怖いです。今は厚さの異なるガスケットがありますので、圧縮やピストンのスキッシュを測定して適正な数値にしないといけません。

こちらのZ2のシリンダはノーマルボアでしたが、ピストンとのクリアランスが規定値を超えていましたので、0.5mmオーバーサイズのノーマルピストンを組むためにボーリングしてもらっています。 上記のバルブガイドの入替え、シリンダボーリング、下記のバルブシートの製作、入替え作業は信頼できる内燃機業者様にお願いしています。 帰ってきたパーツを測定すると指定どうりにばっちり仕上がってきますし、こちらが知識不足な部分はお任せしても安心ですので、どことお付き合いするかは完成度にとってはとても重要なところです。 お客様には少し長めに待っていただいてでも丁寧な仕事をしてもらえる業者様の存在が大事なのです。 自分たちの方が上手にできることは自分でしますし、自分たちよりも上手にできるころはしてもらった方がお客様のマシンの完成度が上がることになりますので、いろんな作業ごとに臨機応変に対応するようにしています。

組むのはウッドストックでしていますのでご安心を (えっ、逆に安心できないって???)

こちらは大修正作業を施したZ1000MK2のシリンダヘッド。 使用していたヘッドが再使用に耐えれないと判断して中古で譲っていただいたヘッドでしたが、燃焼室、スキッシュ部分に何かの打痕が多数あり、アルゴン溶接で肉盛りして、面研してなんとか使えるようになりました。 

バルブの突出し量が規定値を超えている個所がありましたので、シートリングを製作、入替えしてもらいなんとか復活しました。 これからミッドウエストレーシングさんでサンドブラストを、シックスシューターさんでガンコートを施してもらいます。 こちらも信頼できる業者様ですので、いつも頼りにさせてもらっています。 ウッドストックのカラーを承知してもらえている業者さんとのお付き合いは安心して任せられるので本当にありがたいですね。



この記事を気に入って頂けたらいいね!フォローをお願いします

  • facebookfacebook
  • TwitterTwitter
  • LINELINE
  • B!B!

Related article関連記事をご覧になりたい方はタグをクリックしてください。

Related Products関連商品

関連商品はありません。