ひと手間かけてやっています
MVアグスタ F3のフロントスプロケットのワンオフ製作しましたー
とーってもわがままなオーダーをついつい受けてしまい、作ってしまった一品です。
アルマイト処理で本体はブラックでロゴを赤くできないだろうか? というお話でして…
できなくはないけど、それでなくてもたくさんオーダー抱えてるし、ちょっと手間がかかるからいやだよ~。 なんて、やんわりではなく、はっきりと断っていたのに…
油断している隙に優しいおざおざを説得して受け付けてしまっていました。
しかし、出来てみると手間がかかった分、なかなか良い出来栄えで、お客様もとても喜んでいただけましたので、やっぱり手間をかけないといけないもんだなーと改めて思った次第です。
手間をかけるといいますと、機械加工だけではなく、メンテナンス作業も一緒でして、現在分解していますZ1000MK2のエンジンのシリンダはスリーブの縦キズや錆ていた跡がありましたので、まずはホーニングをして内壁を綺麗に研磨してみてから内径を測定して、そのままのボアのまま再利用できるのか、オーバーボアのピストンに交換してボーリングするのかを決めることにしました。 できることなら予算の問題もありますので、ノーマルピストンが使えるにこしたことはありませんので、オーバーホール=ボーリング(ボアアップ)で決めつけるのではなく、あくまでもお客様の使用用途に合わせることができるような柔軟な対応ができればといつものことながらひと手間かけました。
結果としてはピストンクリアランスが規定値よりも大きくなりすぎましたので、0.5mmオーバーサイズのピストンへの交換をお勧めしようということになり、このホーニング作業は必要なかったことになったわけですが、それでもひと手間かけることが大事だという信念のもと、頑張って無駄になるかもしれない作業を頑張ってやっております。
自分で言わないと気付いてもらえないかもしれませんので “ひと手間” アピールさせてもらいました~