Zなゴールドなパーツ
Zなパーツを作ってみました。
最近、他社様のだけどコンプリートZ1を購入されたお客様からのご依頼で、いろんなパーツをワンオフしています。 この方のオーダーがいつもユニークで、依頼を聞いたときにはいつも???ってなことになるし、さらには言うのは簡単だけど、どのようにして形にすればいいの? という内容のことが多く、常に遊び心を持っていないとついていけなくなりそうです。 だけど、好き嫌いは別にして、面白いお仕事になることが多く、自分たちでさえ出来上がって車体に装着するのが楽しみになるようなパーツが多いですね。
今回のお題はステップのヒールガードを Z でというオーダー。
Zって言われても…
もろにZだと変だろうし、かと言ってまったくZに見えなくてもいやだろうし…
で、簡単なスケッチをして見てもらうと、中にもゴールドでZが欲しいという更なるご注文が…
塗装と違ってアルマイトは1パーツごとに染色しないといけないので、またしても2枚を重ねた面倒くさい仕様にしなくてはいけなくなりました。
ということで、上の画像のようなヒールガードなのに、こんな大げさなパーツを製作するはめになっちゃいました。
重ねてボルトで接続するとこんな感じ。
よくよく観察していると、なんとなく 「これもしかしてZ1だからZって書いてあるの?」 という質問がくる程度にデザインしたつもりなのですけど、いかがでしょうか?
賛否両論あるでしょうが、突拍子もない発想だけを浴びせられて、形にするのは大変なのです。 白いベースの上に描くだけならまだ自由にできるのだけど、なにせ車体に装着できて機能して、どうにかこうにか車体全体の雰囲気に馴染ませないといけませんので、いろいろ悩んでしまいますよね。
取り付けるとこうなりました。 お題のZに見えて、マスターシリンダのbremboのロゴが見えて、シャープに尖がって、フレームのラインに合わせて、と数ある難関をパスすようとするとこうなっちゃいました。
右側と左側では取付ボルトの位置が異なりますのでデザインが変わります。
正解です(何がだよ?) このヒールガードのZ1の正体は先日お伝えしたいろいろメーターステーのマシンでした~。 メーター周りを車体に装着するとこのようになりました。 ド派手ですね~ オーダーをいただいた当初は 「ゴールドですかー、やめておきましょうよー」 と真っ向から反対していましたけど、ここまでやるとあっぱれですね。
オートバイに対する考え方は人それぞれでして(このような内容の仕事をしていると本当にそう思いますね)そんないろんな嗜好を持たれた皆様が頭の中にだけ想像した夢の造形を形にして目の前にお見せするのがウッドストックの得意分野ですので、これからも創造に取り組んでいこうと思います(時間はかかるよ)