Z1000MK2エンジンオーバーホール
Z1000MK2のエンジンオーバーホールです。
長期にわたりいろんな作業をしていたマシンもいよいよ形になってきました。
分解している間に、もう一台所有のZ1000LTDのトランスミッションが壊れてしまい、このMK2のギアも使ってなんとか修復したこともあり、このMK2には思い切ってアドバンテージさんのクロスミッションを使うことになったり、クランクケースの一部が破損していたものを修復加工したり、シリンダヘッドの損傷個所を修復したり、分解したついでにシックスシューターさんでガンコートをすることになったり、とにかく旧車の洗礼をことごとく受けながらやっとこさここまできました。
ということで、何の途中経過もなく、いきなりここまで組まれており、バルブクリアランスの調整が完了すると、いつものバルブタイミングの調整です。
Z系はたくさんデータがありますし、みなさん調子よく乗っていただいているようですので、敢えての冒険はせず、実績のあるタイミングで合わせていきます。
何年やっても、何回組んでも、ヘッドカバーが閉まるまでは緊張しながらの作業です。
上の画像のようにヘッドカバーがついて、スパークプラグまでついてしまうと少し落ち着きますけど、また一発目の始動の時には次の緊張がやってきます。
変な音がしないか? オイルは漏れていないか? ギアはきちんと入るか? などなど、組む時には細心の注意を払って作業しているにも関わらず、それでも心配ばかりで仕方ありません(どんだけ自信がないのかと自分でも不思議に思うくらいいろんなことが心配になってしまいます)。 ともあれ、メカニックにとっては自信過剰が最大の敵だと思っていますので、心配して、そして安心するために確認して、ということを繰り返すことは良いことなんだと自分に言い聞かせてやっています。
キックシャフトを使わなくなりましたので、カバーはウッドストック製になりました~
さらにコーティングされたフロントフォークのインナーチューブに合わせて、ヘッドライトステーもウッドストック製のブラックに。
キャリパーはAPレーシングの2ポットキャリパーからブレンボの4ポットになり、キャリパーサポートまでブラックになって良い感じですね。
あともう少しで復活しそうですので、気合いを入れて頑張ります。