Z1000MK2油圧クラッチリリースプレート
エンジンのOH作業をしていましたZ1000MK2のフロントスプロケットカバー
ちょこっと変っているのでご紹介。
これを作ったのはもう10年以上も前になるでしょうか? ノーマルのような雰囲気のフロントスプロケットカバーでさらに油圧のクラッチリリースを兼ねたものが作れないかというご依頼で当時ひとつだけ作りました。 もう随分長く使用していただいていましたので、エンジンのOHのついでにシルバーからブラックにアルマイトのカラーを変更し、ピストンやベアリングも新品に交換しました。
ノーマルのカバーのコピーだととてつもない分厚い材料からの加工になり、とてつもない金額になってしまいますので、カラーで厚さをごまかして作っています。
それでもかなりの部材からの削り出しですので加工時間は相当なものでした。
裏側から見るとこのようになっています。 中央にピストン、下側にホースを取り出すためのネジを切ってあり、ピストンに向かってオイルの通路の穴が長ーく開いています。 さらに上側にはエア抜きのブリーダーを付けるために、こちらも長ーいオイル通路の穴が加工されています。 たった一つだけ作るために図面描きから製作までするのは大変な作業でしたが、結果としては長年喜んで使ってもらえているので、ウッドストックとしても嬉しいことですね。
ノーマル風なのに上にエアブリーダがあるのが変な感じですね。
全体的にみるとこんな具合。 下側に見えるのはクラッチケーブルではなくブレーキホースなのが面白いところです。
昨今のビレットパーツはこれでもかと肉抜き加工がしてあるものが多いですけど、旧車にはこんな方が落ち着いて見えるのは私だけでしょうか?
ブラックのウッドストック製のステップキットも新規に装着してオシャレなMK2になりましたね。
そしてこちらはこちらがブレーキ側。 ステップとキックシャフトオフカバーのWoodstockロゴが並んでしつこくてすみません。
と、このようにキット販売しているものとワンオフパーツの程良いバランスでみなさんそれぞれの個性に合ったカスタムを楽しんでいただいております。 マシンにウッドストックのエッセンスをちょっぴり加えてみると他とちょっぴり違ったオリジナリティーのあるマシンになりますね。 あとはリアのキャリパーサポートとサイレンサーステーでやっと完成しそうです。