レース用の脇役パーツ

レーサー製作時の脇役パーツです。

特にレーサーだからと限定するわけではないのですけど、レースするにあたってちょっと性能が上がったり、ちょっと便利だったり、ちょっと見栄えが良くなったりと、いうようなパーツを作ったり、作ってもらったりしています。

こちらの部品はちょっとした便利なステー。

上のはAIMのSOLOというGPSラップタイムモニター用のステーです。 ZX-10RR用に作りましたが見えやすい場所でカウルなどに干渉しないところにポジショニングするのが難しいので、こんな変な形になってしまいました。

下側のステーは冷却水や燃料のキャチタンクをマウントできるようにと作りました。 M6のボルトで吊るすだけの簡単なものですね。

これもホームセンターなどで売っているような板でも機能はするのでしょうけど、決してセンスが良いマシンには見えませんので、ひと手間かけてみました。

両方のステーを装着するとこうなります。

最終的にはタイラップで固定するのでなんだかなーという感じだけど、まあ少しは見栄えが良くなるのかなというパーツですね。

そして、こちらはとても大事なパーツ。 ラジエターのコアが痛まないようにするためのコアガードです。 エッチングファクトリーさんにストリート用よりも薄くて、ボルト留めのステーがなくタイラップで固定できるようなシンプルなレース用を用意していただきました。

とにかく小石やタイヤカスなどで見る見るうちにコアが潰れていきます。 定期的にそれを地道に目おこしするのはかなり骨の折れる作業ですので、このようなパーツがあるととても安心になります。

メンテナンスの時にも自分の手でコアを潰してしまわないようにするのにとても気を使いますので、メカニック目線でもありがたいパーツですね。

YZF-R1にもエッチングファクトリーさんのラジエターとオイルクーラーのコアガードを装備しました。 こちらもレース用のものを装着してコアを保護しています。

そして、ラジエター周りで大事なパーツというとラジエターシュラウドです。 せっかく周辺にやってきた風が後ろに逃げずにたくさんラジエターを通過してくれますので、これがあるのとないとでは水温にかなり差が出ます。 このZX-10Rと10RRにはウッドストックでも走っていた河井選手が製作していますShingarさんのシュラウドを使わせてもらっています。 大変造りが良くてありがたいパーツですね。

カウルもShingar製にしていますのでシュラウドとはベストマッチですね。

H2O製のサブラジエターをプラスで装着してなんとか水温はクリアできるのかなという感じです。 最近のSS1000ccのハイパワーエンジンは夏場のサーキット走行では水温が辛くなりますので、このあたりの対策もしておかないといけません。 ついでにラジエターとシュラウド、メインのラジエターとサブラジエターの間の隙間もスポンジで目張りして風をを逃がさないようにするなど、細かいところを対策することで少しずつ冷える方向に向かいますのでみなさんもいろいろしてみてくださいね。

水周りのパイプ、ホースもH2Oのキットに交換するとこんな感じに一気にレーサーっぽくなりました。

アンダーカウルはサイドスタンドのブラケットにあるボルト穴に固定するようになっていたので、わざわざウッドストックでステーを製作。 最初はファスナーで固定しようと思ったのですけど、右側もフレームに開いているM6のボルト固定でしたので、左も同じようにしました。

普通は薄い板を曲げてあるようなところですけど、ウッドストックらしくしてみました。

というように、レーサー作りって、ただレース用パーツに交換するだけでもいいのでしょうけど、ちょっとしたところの工夫がマシンの品格を上げたり、メンテナンスしやすくなったりするものですので、作り手の経験が試される仕事ですね。



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