液体窒素
ウッドストックでは本当に様々な作業依頼が舞い込んで来ますので、その都度、一体どうやって解決したら良いものなのかと、じーっと眺める時間が長かったり、こうやってみてはダメで、あーやってみてはダメで、などとリサーチを繰り返さないといけない状況になることがしばしばあったりします。
こちらのエンジンはカワサキのKR1
ジェネレータローターがどうやっても取れなくて、無理して外そうとしてパーツを破損させても新品などなさそうだし、と、時間ばかり経過して、このまま放置しても解決できるわけでもなく、仕方ないので、最後の一手ということで、液体窒素の登場となりました。
とは言え、当たり前ですけど、こんなものがいつも工具箱に常備されているわけでもなく、遠くまで買いに行かないといけませんので、使い勝手は良いのですけど、それはそれで大変です。
だけど、その効果たるや驚きでして、ものの見事にローターは外れてくれました。 昨日暖めたかと思うと今日は冷やしてみたりと、一般の工具だけでは成り立たないのがウッドストックの状況でして、これだけいつも違うこと、しかも手のかかることばかりしていると、本当に効率が悪くて経営破たんしそうなのもうなづけますよね~
こちらはGSX-R1000のエンジン
レースで使用していたエンジンですけど、ギア抜けの症状が発生するということでケースを分解して、各ギアの確認をして、問題のあるギアの交換をしているところ。
有名なチューナーさんが作ったエンジンだけど、本当に細かいところまで各部に手が入っていいて感心させられました。 自分ももっとやらないとダメだなーと、人の仕事を見る機会があると反省させられます。
旧車を触ったり、新型を触ったりしますので、その進化には驚かされます。 だんだんとエンジンが小さくなって、スイングアームが伸びていってるようだけど、きっとメーカーでは壊れなくてパワーのあるエンジンを作りたいエンジン屋さんと、操安の良いシャシーを作りたい車体屋さんのせめぎ合いがあるのでしょうね~