ディスクアダプタ、キャリパーサポート製作
Z1000Jのフロントブレーキディスクアダプタ、キャリパーサポートの製作です。
ノーマルの小径ディスクから320mmのディスクに変更したいというご依頼。 珍しいPVMホイールにディスクアダプターを介してノーマルディスクが装着されており、それならば、ディスクアダプタを使用しないで、オフセットの大きい320mmのディスクにすれば簡単と思っていたら、左側のスピードメーターギアボックスが大きくて、アダプターとディスクの2段重ねにしないといけないことが判明。 しかもこれからディスクが消耗した時に簡単に交換できるようにした方が良いとの考えから、内径、PCDが大きいサンスター製のYZF-R1(15-)用を選択して、ホイールとディスクを繋ぐためのアダプタを製作して自由にオフセット量を決めれるようにして対応することになりました。
キャリパーサポートもワンオフでパフォーマンスマシーンのキャリパーに合わせてワンオフで製作しています。
ディスクアダプタはキャリパーの裏側がホイールと干渉せず、大きなスピードメーターギアボックスの配線の取り出し部分がアダプタやディスクと干渉しない様に絶妙のオフセットになるように測定、設計して製作してからブラックアルマイト処理を施しています。
ディスクインナーと組み合わせるとこんな感じ。
元から比べると随分と現代的な趣になりました。
このような作業では綺麗に出来上がってしまうとそんな苦労は微塵も感じないのですけど、苦労が解らないほど自然に綺麗に仕上げるためには、採寸、作図、確認などの加工前の予習に労力を割かなければいけません。 ですが、見る人が見た時には、ボルトオンのポン付けカスタムとは違い、手間をかけた分、人とは違うオーラが出てくるように頑張って製作しています。
カラーや使っているパーツが定番ではないところがこのマシンの良いところではないでしょうか? 乗る人の思い思いの個性があって然るべきで、Z(Z以外でもそうですね)とはこうでないといけないというような風潮があまり好きではありません。 世の中の価値、流行に囚われず、客観的に見られたときのことなど無視して、自分の主観で物事を感じることが出来ていないとせっかくのオートバイライフが楽しくなくなるような気がします。
リアサス、スイングアームもブラックになり、かなり雰囲気が変わりました。
レイダウン、スイングアームの加工はまた後日にご紹介します。