オーリンズフロントフォークメンテナンス
MVアグスタ F4RRのメンテナンス
とても綺麗に乗られているオートバイだけど、車検のついでに色々と整備をすることになりました。
オーリンズのレース用フロントフォークやブレンボのレーシングキャリパーなどなど、まるでJSBマシンのような仕様です。 その分、メンテナンスサイクルも早くなってしまいますので、定期的にOHすることになります。
オーリンズのFGRレーシングフォーク。 ウッドストックでも1997年くらいからシーズンを追って何種類もオーリンズのレーシングフォークを使ってきましたけど、この数年は先行モデルを使っている一部のトップチームを除いては多くのチームが使用している最高のフロントフォークです。
最高のフォークだからとて、新品を箱から出した状態ではどの車両に於いても良い結果が生まれるとはいえません。 それどころか、セットアップをきちんと施さないと、ノーマルの方が良かったということも少なくありません。
もちろんスプリングの設定から始まり、オイルレベル、ダンパーのセットなど、使えるレベルになるにはそれ相応の知識が必要になります。
使用の状況やライダーのコメントなどから、どのようにすれば良いのかを考えて、次の一手を決めていきます。
もちろんリアとの兼ね合いなので、両方の動きをしっかりと理解していないとダメでして、ライダーがフロントフロントと言っているからといって、フロントばかりを気にしても良い結果が出るとは限りません。
店内にはBMW、MVアグスタ、アプリリア、ドカティと、お洒落なオートバイが並ぶけど、お洒落じゃない店になっています。
アグスタの横のアプリリアもオーリンズのフロントフォークが外されてオーバーホールしています。
寒くなるとこのような整備が多くなる傾向がありますね。
11月はずっとおざおざとひろひろと自分とで、ウッドストック工場で片付けに始まり、機械の搬入、そして機械の講習で回転の悪くなった頭をフル回転して頑張っておりました。
早く新しい機械を使えるようになって、更なるカッコイイパーツを作っていく予定にしていますので、お楽しみになさってくださいね。